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コラム/2020-10

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2020/10/30 (金)

何故子供を虐待してしまうのか?②

<前回からの続き>

今回と次回は

「我が子への虐待を止めたいけど、止められない」親御さんに向けて、
「何故子供を虐待してしまうのか?」についてお書きしたいと思います。


※注意:脳科学的な推論は、その多くが動物を使った研究に基づいていますし、
    様々な仮説があり、まだわかっていない部分が多いですので、
    あくまでも「仮説」として受け止めて頂きたいと思います。

    そして、
    後述の「虐待を止める方法」もその仮説に基づいていますので、
    当てはまらないケースやうまく行かないケースもあると思います。

    ですので、
    一つのやり方でうまく行かなければ、別の方法を試してみて
    うまく行くやり方が見つかれば、それをお続けになってみて下さい。

<子供を虐待してしまう原因>


①子育ては本能的行動ではない

→それ故最初からすべてうまく行く事はなく、親はストレスが溜まりやすい。

 故に親自身の特性(性格傾向)や親自身が育った環境によっては、
 そのストレスが虐待という形で出てしまう場合もある


②人間や(一夫一婦制の子育て行動をする)哺乳類の脳には
 「子育て行動を促進する部分」と「子への攻撃行動を促進する部分」
 がある

→故に前者の働きが弱くなって、後者の働きが強くなると
 子への攻撃が促進される

以上、

「子供を虐待してしまう原因」としては、上記2つが仮定されますが、
次回からはこの「①」「②」について更に詳しく述べたいと思います。


<次回へ続く>



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2020/10/28 (水)

何故子供を虐待してしまうのか?①

「娘が言う事を聞かずイライラしてしまい、ついカッとなって
 暴言を浴びせたり、時には叩いてしまう。

 優しく接したいのに、それができない・・・
 こんな母親なんて居ない方がいいんだろうなあ~」


「妻の連れ子がなついてくれず、可愛げがない。
 罵声を浴びせると凄い目で睨んでくる。
 ダメだってわかってるけど、ついつい殴ってしまう・・・」

我が子や配偶者の連れ子暴言DVを行ってしまい、

「やめなきゃ!」と思いながらも止められないで困っておられる人
もいらっしゃると思います。

子供への肉体的・心理的な虐待は犯罪です。

勿論、それをわかっていながら止められない・・・。


「それの何が悪い?!」という人は論外ですが、

うちのルームにいらっしゃる方々は
「我が子への虐待を止めたいけど、止められない」
からお困りになってお越しになる場合が殆どです。


今回からは

「何故子供を虐待してしまうのか?」

「どうすれば子供への虐待を止められるのか?」

について脳科学的な側面と心理・環境的な側面からお書きしてゆきたい
と思います。


<次回へ続く>



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2020/10/26 (月)

ワガママを我慢してる人へ⑥

<前回からの続き>

前回の記事で
<無理な我慢から脱却する方法>の一つ目として

①自分が今言おう(しよう)としている事が
「OKなワガママ」なのか?「NGなワガママなのか?」
 をじっくりと考えてみる

という事についてお書きしました。

今回は、
その続きである「②」「③」をお書きします。

②相手の主張が「OKなワガママ」なのか?「NGなワガママなのか?」
 をじっくりと考えてみる


「相手のその主張によって、私の自由や権利が奪われていないだろうか?」
 と自分に問いかけてみましょう。

 そして、もしその答えが「NO」なら、
 相手のその主張は「NGなワガママ」と言えるでしょう。


 例:(先程の会食に行く場面)

   あなた 「実は私、今胃の調子が良くなくって・・・。
   イタリアンは正直きついので、和食にしてもらえたら
   助かるんだけど・・・?」(OKなワガママ)
  
   同僚A子「え?!それくらい我慢しなさいよ!折角B子が
        いい店知ってるって言ってるのに。空気読んでよ!」

  
  →このA子の発言は、あなたの権利と自由を奪うものですので
   「NGなワガママ」と言えるでしょう。

③自分が今しようとしてる事が「NGな我慢」なのか?
 「OKな我慢なのか?」を考えて、
 できる限り「NGな我慢」をしない方向へ持ってゆく


→「できるだけ(「①」~「⑤」の条件を満たす)”OKな我慢”
  に持ってゆくには、どんな妥協案を考えたらいいのか?」
 と自分に問いかけてみましょう。

 
例:(先程の会食に行く場面の続き)

   あなた(どうしよう・・・?この雰囲気の中で
       それでも和食がいい、とは言えないなあ~。

       かと言ってイタリアンはきついし・・・
       ただ、気の合うC子とはお話したいし・・・

       そうだ!「じゃあ、私もイタリアンでいいよ。
       ただ、脂っこいメインとかは食べられないし、
       ワインも余り飲めないと思うから、

       割り勘の金額を少し少なくしてもらってもいい?」
       と言って、気の合うC子の隣に陣取っちゃおう!)


  →これを主張したとすれば「OKなワガママ」と言えるでしょう。

   そして、「OKな我慢」の「①」~「⑤」を満たしますので、
   そこまで辛くならないと思います。


  但し、
  「今回の会食は遠慮しておくわ」と言う事も「OKなワガママ」
  ですし、

  相手が「NGなワガママ」を繰り出し続けて、あなたに「NGな我慢」
  を強いる事が続くのであれば、その相手と距離を取る事も
  「OKなワガママ」と言えるでしょう。


  理想としては、「OKなワガママ」(自己主張)のみをお互いに続けて
  お互いが「NGな我慢」をしないで済む妥協案を見つけたり、

  或いは一方だけが「NGな我慢」をし続けなくて済む様な
  コミュニケーションの仕方
 (例「この前は私が我慢したから、今度はあなたが我慢してね」等)
  を意識する事が大切だと思います。

以上、ワガママを我慢してる人へ向けて、

<無理な我慢から脱却する方法>をお書きしてきましたが、

相手との力関係(親子、配偶者、上司と部下、顧客、先輩後輩、コーチと選手)
などの関係性によって微妙な問題もあると思いますので、
お一人での解決が難しければ、お気軽にご連絡下さい。



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2020/10/23 (金)

ワガママを我慢してる人へ⑤

<前回からの続き>

今回は、

「OKなワガママ」(許容されるワガママ)なのに、
「NGな我慢」(しない方がいい我慢)をしてしまって
苦しくなっている方へ向けて、

どうすればそこから脱する事ができるのか?のヒント
をお書きしたいと思います。


<無理な我慢から脱却する方法>

①自分が今言おう(しよう)としている事が「OKなワガママ」なのか?
「NGなワガママなのか?」をじっくりと考えてみる


「私がこれを言う(する)事によって、
 相手の自由や権利を奪わないだろうか?」
 と自分に問いかけてみましょう。

 そしてもしその答えが「YES]なら、
 「OKなワガママ」(=正当な自己主張)と言えると思います。

 ※注意:但し、「これしてくれないかな!?」と
     怖い表情で睨みつけたり、語気を荒げて言う、

     等の言葉以外の部分に、相手の選択肢を奪う”強制”
     的なものを交える事は、(相手との関係性にもよりますが)
     NGなワガママになる可能性もありますので注意しましょう


 例:職場の同僚達と会食する事になりました。

   同僚A子「私、イタリアンがいいなあ~」(OKなワガママ)

     B子「この前彼氏と行った美味しいイタリアンの店知ってるわ」

    あなた(昨日食べ過ぎて胃の調子が悪いなあ~イタリアンか・・・
       胃にこたえそうだなあ。私は和食の方がいいけど、
       みんなイタリアンがいいみたいだし・・・
       ここはワガママ言わずにイタリアンで我慢しようかなあ~)


  →ここでもしあなたが、”ワガママ”を言わずみんなに合わせて
   「私もイタリアンでいいよ」と言ったとしたら、
   「OKなワガママ」なのに、それを主張せず、
   「NGな我慢」をする事になってしまいます。

   何故なら、「実は私、今胃の調子が良くなくって・・・。
   イタリアンは正直きついので、和食にしてもらえたら
   助かるんだけど・・・?」

   と主張する事は、相手の権利や自由を奪う事になりませんので、
   「OKなワガママ」と言えるでしょう。

   (相手もあなたのその主張を受け入れるか否か?
    の自由を有していますから)

次回は、

<無理な我慢から脱却する方法>の続きである
「②」つ目と「③」つ目をお書きします。

<次回へ続く>



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2020/10/21 (水)

ワガママを我慢してる人へ④

<前回からの続き>

今回は

「OKな我慢」(していい我慢)と「NGな我慢」(しない方がいい我慢)
の違いについてお書きしたいと思います。

私の考えでは「OKな我慢」とは、

その先に報酬(安心やリラックス=セロトニン、欲求充足=ドーパミン)
 得られると感じられるものである事


客観的に見て(第三者目線で)その報酬を”自分の力で”得られる可能性 
 が高いもの


客観的に見て(第三者目線で)我慢する事がその報酬に見合うもの


④自分の自由や権利が侵害されない


(強制ではなく)自分の自由意志によるものである事


の5点を満たしているものだと定義したいと思います。


これに従って考えた時に、例えば

「彼氏のギャンブル依存による借金をいつも立て替えて
 家賃も払えなくなってしまっている女性」の例で言うと


 お金を渡すたびに彼から喜ばれる、いつか彼と一緒になれて
 愛してもらえる、といった報酬への期待がありますので、

条件「①」は満たされていますし「⑤」も満たされているでしょう。

但し「②」「③」については相手次第ですし、
「客観的な視点」が欠けていると言えるでしょう。


更に「④」に関してもこの女性は生活に困ってる訳ですから
自由や権利が侵害されてしまっている訳です。

故にこれは「NGな我慢」であると言えるでしょう。

また例えば、

受験生やアスリート等、自分の目標に向かって遊びたいのを我慢してる人達は、
5つの条件を満たしている筈です。


ただ、中には親やコーチから「勉強しなさい!ゲームの時間は1時間よ!」
等と強制されて本人からすれば「④」「⑤」が満たされてない場合は、

NGな我慢になってしまい、やる気を失ったり我慢できずに反発する子
も出てくるでしょう。(NGな我慢への抵抗)

→その場合は親やコーチは
「①」~「③」を繰り返し本人に伝える事
自ら我慢する方向へ導く事ができると思います。

つまり、
これら5つの条件のうち、「①」~「③」が満たされている
と本人が信じ込めれば、自ずと我慢できてしまうと思います。

(先に挙げた彼氏に貢ぐ女性の例でも、彼女の主観では
 「①」~「③」を満たすものであるから我慢し続けちゃう訳です)

薬物やアルコール依存、或いは性犯罪等を犯した人で
 刑務所や病院に入れられている人も

「ここを出たら自由だ!またあの快感が得られるぞ!」
「①」~「③」を満たす我慢なので我慢できちゃう訳です。

 つまり、出所・退院後の報酬の為に我慢してる訳ですから
 その報酬を絶たれたら我慢した意味が無くなってしまいます。
 その辺りが再犯防止プログラムの難しさでもあると思います。

 (そういった方は是非ご相談下さい)

それでは、

次回はいよいよ「OKなワガママ」(許容されるワガママ)なのに、
「NGな我慢」(しない方がいい我慢)をしてしまって苦しくなっている方へ

どうすればそこから脱する事ができるのか?
のヒントをお書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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2020/10/19 (月)

ワガママを我慢してる人へ③

<前回からの続き>

人は何故ワガママ自己主張をするのでしょうか?


それは、恐らくマズローが言う所の
「生理的な欲求」に始まり、「承認欲求」「自己実現の欲求」に至る、
自分の欲求を満たそうとする為ではないでしょうか?


そして、その「欲」は必要不可欠なものだと思います。

例えば、

ライオンが「あの馬の子供を狙うのは申し訳ない」と我慢し続ければ
「生理的欲求」が満たされず、餓死してしまうかも知れません。


人間でも、会社や学校でみんなから無視されて居場所が無くなれば、
「所属・愛の(社会的)欲求」が満たされず、
自らの命を絶とうとするくらいの危機に陥るかも知れません。


所が、
恐らく人間は大脳皮質が発達した為に「我慢する」という能力を授かりました。


この「我慢」する事は、背外側前頭前野等の前頭葉や島皮質等の働きによるもの
と考えられています。

(だから人間ほど大脳皮質が発達していない動物は我慢するという事が
 できにくい訳です)


そして「我慢」の先には、

「セロトニンが分泌される」(安心・リラックス)
とか

「ドーパミンが得られる」(楽しい、ワクワク)等の報酬が用意されている
訳です。


だからこそ、
「稲が実るまでは我慢して育てよう」
とか

「週末のデートを楽しみに仕事頑張ろう」
とか

「給料が入ったら、ゆっくり温泉に浸かりに行こう」
とか

「嫌いな勉強を頑張ったら、行きたい大学へ入れるはずだ!」

等とセロトニンやドーパミン等の”報酬”を目当てに我慢する訳です。


その事を踏まえて次回は、

「OKな我慢」「NGな我慢」についてお書きしたいと思います。


 
<次回へ続く>



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2020/10/16 (金)

ワガママを我慢してる人へ②

<前回からの続き>

前回、

”ワガママ”には(世間一般的に)「許容されるワガママ」(OKなワガママ)

「許容されないワガママ」(NGなワガママ)があって、

我慢にも「していい我慢」(OKな我慢)と「しない方がいい我慢」(NGな我慢)
がある、

そして、
「こんな事言うのは(するのは)ワガママだ」
と我慢して辛くなっておられる方は、

概ね「許容されるワガママ」なのに、
「しない方がいい我慢」をしてしまっているからだと思う、

とお書きしました。


今回からは、それらの違いについてお書きしたいと思います。

私は「許容される(OKな)ワガママ」とは一言で言いますと、
相手の自由や権利を奪わないワガママで、

「許容されない(NGな)ワガママ」とはそれらを奪ってしまうワガママ
であると思います。

分かり易い様に、まず例題をお出しします。


小学生のA君が同級生のB君の食べてるお菓子を見て
「僕もそのお菓子欲しいなあ~1つ頂戴!」

→これは「許容される”ワガママ”か否か?


答え:A君はお菓子が欲しいので、それを素直に伝えた訳です。

   一方B君はその申し出が嫌なら断る自由もある訳です。

   ですから、
    これは相手の自由を奪う訳ではありませんので、
   「許容されるワガママ」、つまり単なる自己主張だと言えるでしょう。


ところが、

   A君の自己主張に対してB君が「いや~だよ!」(これも単なる自己主張)
   と拒否をしたら、

   A君は「お菓子くれないなら、痛い目に遭わすぞ!」と言ったとしたら、

   この言葉は脅しによって相手の自由や権利を奪おうとする発言
   ですので、「許容されないワガママ」と言えるでしょう。

ただ、現実の場面では話はもっと複雑な場合もあると思います。


例えばA子さんが彼氏のB男君と今度の週末のデートについて
話し合ってるとします。


B男「今度のデートは海に行きたいなあ」(OKなワガママ )

A子「え?寒そうだし・・・(嫌だなあ)」(OKなワガママ )

B男「(怒った顔で)お前はいつも俺の言う事に反対するよな!」
  (NGなワガママ)

A子「(B男の機嫌を取ろうと)ごめん、私も海でいいわよ」
  (NGな我慢になる可能性)


→この様なコミュニケーションの仕方がもし続いたら、

B男君は益々「NGなワガママ」を繰り出し続けて、
A子さんは「NGな我慢」をし続ける事になり、しんどくなってゆく
と思います。


だとすれば、どうすれば良いのでしょうか?


その前に、次回は人は何故ワガママや自己主張するのか?

そして、何故我慢するのか?について触れたいと思います。


<次回へ続く>



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2020/10/14 (水)

ワガママを我慢してる人へ①

「今日も自分の仕事が忙しかったけど、
 先輩から”これもやっといて”と言われた。

 断ると”ワガママな奴”と思われそうで、笑顔で引き受けちゃった・・・。

 お陰で残業になってぐったり・・・
 楽しみにしてたドラマも見逃してしまった。」


「幼稚園の送迎のバス停で、ママ友からランチを誘われた。

 そのメンバーの中には気が合わない人が居て、おまけに家に帰って
 やりたい事があったけれど、断ると”ワガママな人”って見られそうで
 無理して行ったけど、全然楽しくなかった・・・」




皆さんの中にも、

「ワガママであってはいけない」
とか

「ワガママな自分と思われたら嫌われる」
等と、

自分の本当の気持ちを押し殺して相手に無理に合わせ続けてしんどくなったり、

ストレスが溜まってイライラしてしまう、という人もいらっしゃると思います。

この”ワガママ”というのは本当にいけない事、周りが忌み嫌うもの
なのでしょうか?


私は一概にはそうは言えないと思います。

私の考えでは、”ワガママ”には(世間一般的に)「許容されるワガママ」
「許容されないワガママ」があると思います。


そして、

我慢にも「していい我慢」「しない方がいい我慢」があると思っています。


もしそうだとすれば、

「こんな事言うのは(するのは)ワガママだ」
と我慢して辛くなっておられる方は、

概ね「許容されるワガママ」なのに「しない方がいい我慢」をしてしまっている
からだと思います。


それでは一体、それらの違いは何なのでしょうか?

次回からそれについて詳しくお書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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2020/10/12 (月)

自分を犠牲にしてまで相手に尽くす人へ⑥

<前回からの続き>

前回、

「共依存的な状態から脱却する方法」として有効だと考えられるのは、

A:あなたのその素晴らしい共感力を今迄とは違う対象に集中させる

B:(愛情ホルモンである)オキシトシンや(快感物質である)ドーパミンを 
  今迄とは違う対象や方法で得る

の2つであると考えられるとお書きしました。

前回では、
そのうちの「A]についてお書きしましたが、

今回は「B」について詳しくお書きします。




<共依存的な状態から脱却する方法>

B:(愛情ホルモンである)オキシトシンや(快感物質である)ドーパミンを 
  今迄とは違う対象や方法で得る

(1)(愛情ホルモンである)オキシトシンが分泌される対象を変える


  ・感動する様なドラマや本、アニメ、DVD、映画等を観る時間を増やす
   (対象=ドラマや映画の登場人物)


  ・運動したり、自分で自分をマッサージしてあげる
   (対象=自分)

   
  ・大きな鏡の前で、鏡に中の自分に慰めや労いの言葉を口に出してあげて、
   自分を自分で抱きしめてあげる
   (対象=自分)


  ・家族や友人と電話やオンラインで話をする
   (対象=家族や友人)


  ・ペットを飼ったり、植物を育てる
   (対象=ペットや植物)

(2)(快感物質である)ドーパミンを今迄とは違う対象や方法で得る


  ・美味しいものを食べたり、買い物したり、趣味や興味がある事に
   没頭する時間を増やす
   (対象=自分)


  ・「その相手を助ける必要が無くなったとすれば、
    何をしたい? 何を得たい? どうなりたい?」を考えて、

   その答えを目標にして、それに向けて努力してゆき、
   少しでも進捗が見られたら自分へのささやかなご褒美を用意する
   (対象=自分)


  ・”その相手”以外の家族や友人が喜んでくれそう(助かりそう)
   な事をしてあげる
   (対象=家族や友人)


  ・今居る場(会社・学校等)で、周りの役に立つ事を積極的に行ってゆく
   (対象=会社や学校等の所属集団)


  ・ボランティアをしたり、寄付や募金をする
   (対象=社会)

いかがでしたでしょうか?

今回迄、自分を犠牲にしてまで相手に尽くす人へ向けてお書きして来ましたが、

その苦しみから抜け出せない方は、

<共依存的な状態から脱却する方法>の「A」、「B」を色々試してみられて、
効果があるものだけを続けられるのが良いかと思います。


それでもまだ苦しい場合は、いつでもご連絡下さい。



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2020/10/9 (金)

自分を犠牲にしてまで相手に尽くす人へ⑤

<前回からの続き> 

前回、

「共依存的な状態から脱却する方法」として、


A:あなたのその素晴らしい共感力を今迄とは違う対象に集中させる


B:(愛情ホルモンである)オキシトシンや、
  (快感物質である)ドーパミンを今迄とは違う対象や方法で得る 


といった方法が有効であると思うとお書きしました。

今回と次回で、その方法をより詳しくお書きしたいと思います。




<共依存的な状態から脱却する方法>

A:あなたのその素晴らしい共感力を今迄(”お金”、”相手”)
とは違う対象に集中させる


(1)その相手へお金を渡す以外の方法に(共感力を)集中させる


   ・頻繁に連絡して、相手の辛さに
    (会いに行かずに電話やLINEで)共感する

   ・相手がお金が無いのであれば、生活を切り詰めたり
    ネットのフリマや親や友人・知人から借りる、
    或いはお金の管理をさせたり、あなたが相手のお金の管理をする、
    等の方法を一緒に考える

   ・お金ではなくて食事を作ってあげたり、飲み物や食料を
    持って行ったり、送ってあげる 

 
     
  (2)その相手以外(自分自身や他の周りの人)に(共感力を)集中させる


   ・自分自身を楽しめませたり、ワクワクさせる様な事を書き出して、
    それに時間とお金を使う

   ・家族や友人・知人を喜ばせる事、役に立つ事を考えて
    それを実行してゆく

   ・ペットを飼ったり、植物を育てたりしてそれに愛情を注いでゆく

   ・社会奉仕やボランティア等に興味があれば、
    そういった活動に参加したり、募金やチャリティーをやってみる

・・・等々。

次回は、

「共依存的な状態から脱却する方法」の

「B:(愛情ホルモンである)オキシトシンや
   (快感物質である)ドーパミンを今迄とは違う対象や方法で得る」

について具体的にお書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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2020/10/7 (水)

自分を犠牲にしてまで相手に尽くす人へ④

<前回からの続き>

前回までに、

「自分を犠牲にしてまで相手を助ける事を止められない」

所謂「共依存」とも言われる状態に何故陥るのか?、

そして、
何故そこから抜け出せなくなるのか?についてお書きしました。

今回からは、

「どうすればそこから脱却できるのか?」
のヒントをお書きしたいと思います。




まず、そういった状態に陥る人の典型的な特徴として、


①生まれつきミラーニューロンが発達していて共感能力が高い


②どんな事があっても、誰に諭されようが、
 その相手への援助・奉仕に集中し続ける


③愛情ホルモンであるオキシトシンの分泌も盛んで、愛情に溢れている


④相手や社会的承認によってのみドーパミンを得る


といった4つの特性や傾向を持ち合わせてるのではないか?
とお書きしました。

そして、

「①」の共感力の高さは変える必要はないが、

「②」の集中力の高さによって「③」と「④」を向ける
ベクトルやパターンが固定化してしまっている為に
そういった「共依存」状態が維持されてしまっていると考えられる

とお書きしました。


もしそうだとすれば、そこから脱却するには、
以下の方法を試してみるのが効果的だと考えられます。

<共依存的な状態から脱却する方法>


A:あなたのその素晴らしい共感力を今迄とは違う対象に集中させる


 例: その相手へお金を渡す以外の方法に集中させたり、
    その相手以外(自分自身や他の周りの人)に集中させる

B:(愛情ホルモンである)オキシトシン
  (快感物質である)ドーパミン今迄とは違う対象や方法で得る

それでは、

次回はその「脱却方法」を例を挙げてより詳しくお書きしたいと思います。


<次回へ続く>



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2020/10/5 (月)

自分を犠牲にしてまで相手に尽くす人へ③

<前回からの続き>

前回、
優しく愛情溢れた方が、

「自分を犠牲にしてまで人に尽くし、自分が苦しくてもやめられない」

即ち、共依存と言われる状態から何故抜け出せないのか?
の考えられる理由として、

①持って生まれた共感力の高さ


②(一つの事、一人の人への)集中力が高い


③オキシトシン(愛情ホルモン)の働き


④ドーパミンの働き


4つがあるのではないか?という私の考えをお書きしました。




今回は、そうであると仮定して、

何故共依存的な状態から抜け出せないのか?
を具体的な例を挙げてご説明したいと思います。

例;(本人が生活に困窮しても、
   彼氏の借金を肩代わりし続ける事がやめられない女性)

「彼氏がまたギャンブルで借金して困ってる。
 ”助けてあげなきゃ!”とまたお金を渡したけど、
 私の生活費も底をついてる。今月の家賃を払えるかなあ~。」


→(考察)

「①」の持って生まれた共感力の高さから

「彼が困ってる。電気も水道も止まりそうらしい。

 飲食する事もできずに、真っ暗な部屋に独りで居ると
 どれだけ孤独で惨めな気持ちになるだろう?
 私だったら自暴自棄になっちゃうかも?・・・。

 私が彼を助けてあげなくちゃ!」

と、相手(彼)の気持ちを我事の様に感じる、本人の優しさが感じられます。

ただこの女性の場合は、
「②」の(一つの事、一人の人への)集中力が高い為に、

「”私”が何とかしてあげなきゃ!」

「今すぐ”お金”を何とかしてあげにきゃ!」

「でないと”飢え死にしちゃう”かも?・・・」

といった考え方に囚われてしまっています。


冷静に考えれば、

「彼の親族や友人・知人・職場の人に助けを求めたら?」

「仮に電気や水道が止まっても、日銭が稼げたり、
 賄いが出るバイトもあるんじゃないの?・・・」

「取りあえず、水と食料を送ろう!」

といった考え方もできると思います。


ところが他の考え方や可能性への視点が欠落していて、

「”私しか”彼を助けられない」

「(彼が言う通り)”お金を渡すしか”ない」

等と言った”私と彼”、”お金を渡して助ける”
という事に集中し続けていると言えると思います。


そして、

「この人は私にとって特別な存在」

「彼にとっても私は特別な存在に違いない」

といった、愛着(執着?)が生じているのは、

「③」のオキシトシン(愛情ホルモン)の働きによるものだと考えられますので、

この女性は、オキシトシンの分泌が豊富な愛情深い人であると考えられます。


さらに、

(お金を渡すと彼が)
「頼れるのはお前だけだよ!助かった。本当に有難う!」
と言ってくれる言葉によって、

他者(彼)からの承認によって
快感物質である「ドーパミン」が放出されるとも考えられます。


そしてそれが続きパターン化してしまうと、その快感を脳が求めてしまい、
同じ事を繰り返してしまってやめられなくなる、即ち「依存」が形成
されるのではないでしょうか?


もしそうだとすれば、どうすればその「依存」から脱却できるのでしょうか?

その「脱却のヒント」を次回お書きしたいと思います。


<次回へ続く>



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2020/10/2 (金)

自分を犠牲にしてまで相手に尽くす人へ②

<前回からの続き>

「彼氏がまたギャンブルで借金して困ってる。
 ”助けてあげなきゃ!”とまたお金を渡したけど、
 私の生活費も底をついてる。家賃を払えるかなあ~。」


「兄も姉も認知症の母親をみてくれない・・・。
 私が仕事終わりに毎日実家へ行ってるけど2学期から娘が不登校になった。

 夫は仕事で忙しいし頼りにならない。私一人ではもう限界・・・。」

今回は、

優しく愛情溢れた方が
「自分を犠牲にしてまで人に尽くし、自分が苦しくてもやめられない」

即ち、共依存と言われる状態から何故抜け出せないのか?
についてお書きしたいと思います。

あなたがもし
「自分が苦しくても(人を助ける事が)やめられない」のであれば、
そこには4つの理由が考えられると思います。

即ち、

①持って生まれた共感力の高さ


②(一つの事、一人の人への)集中力が高い


③オキシトシン(愛情ホルモン)の働き


④ドーパミンの働き


の4つです。

簡単に申しますと、

①生まれつきミラーニューロンが発達していて共感能力が高い


②どんな事があっても、誰に諭されようが、
 その相手への援助・奉仕に集中し続ける


③愛情ホルモンであるオキシトシンの分泌も盛んで、愛情に溢れている


④相手や社会的承認によってのみ、ドーパミンを得

→もしそうだとすれば、

「①」の部分は変わらないですし、
共感力の高さはとっても大切な資質だと思いますので、
変える必要もないと思います。


「②」、「③」、「④」についても
その能力を使って、社会・人類に貢献してきた
素晴らしい人達も大勢いらっしゃると思います。

ただもしあなたが今苦しいのであれば、

「②」の集中力の高さによって、

「③」と「④」を向けるベクトルやパターンが
固定化してしまっているからなのかも知れません。

その事について、次回詳しく述べたいと思います。


<次回へ続く>



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