コラム/2013-02-15
相手を思いやるのではなく自分を思いやる
◎職場の人間関係で悩んで「このままじゃダメだ!自分のせいだ」と思い込んで
「自分の性格を変えたいんですけど」と相談に来られる方。
◎親に愛されずに育ち、その事を根に持ってしまってる自分を責めて、
うつや依存、過食等様々な症状で苦しんで相談に来られる方・・・。
→もうこれ以上、相手を思いやる必要はありませんよ!人のせいにしてもいい
んですよ!あなたは悪くないから。
世間一般で流布してる「その通り!」と思う言葉や考え方は、全ての人に
当てはまるとは限りません。
◆「他人に優しくしなさい」
→もう充分優しくて、逆に自分に厳しくし過ぎて自分を追いつめて苦しいのなら
''必要無い考え方''です。
あなたがもしそうなら、自分に優しくしてあげましょう。
◆「相手の”せい”にせず、自分で責任を持ちましょう」
→虐待を続けた親、自己中の上司、浮気を続けたり愛情のかけらも無い夫・・。
それでも相手のせいにしてはダメですか?
あなたがもしそういった理由で自分を責めて苦しいのなら「相手の”せい”」
にしましょう。
自分が被害者であったり今自分が苦しんでいるのに、自分の事をそっちのけ
にしたり、自分の事を責めたりしながらも尚相手や周囲の事を思いやる人達・・。
とても素晴らしいし、頭が下がります。
でもそれが為にもっと苦しくなるのなら「相手の事を思いやる」のを止めて
「自分の事を思いやる」事が必要です。
要するに、相手が落とし穴を掘ってあなたをはめたんです。
あなたは悪くないのにはめられたんです。
それでも自分のせいですか?自分が悪いのですか?
そうされても自分の事を責めて苦しんだあげくに、うちに来られるお客様が
多いです。
そして僕達カウンセラーやお医者さん達は穴に落とされて苦しんでるあなたを
励ましながら、ロープを投げ込む事しかできません。
そのロープを掴んで這い上がって来るのは、あなたの持ってる力が必要です。
自分を責めていてはロープを登る力が発揮できません。
相手を思いやっている暇もありません。
どうか怒りや憎しみの力を使って「バカヤロー!この野郎!」と言いながら
その怒りや憎しみを力に変えてロープを登って来て下さい。
まず穴から脱出する事が先決です。
そして本来、あなたが持ってる優しさや気遣いは、穴から脱出して
体力が回復してから発揮すればいいんです。
それまでは、穴に落とされた自分を思いやってあげましょう。
ただ、あなたが(誰かに洗脳された為に)「自分を思いやるなんてできない」
という思考パターンから抜け出せないのであれば、どうぞご相談に来て下さい。
僕はロープを投げる事と「そこに手を掛けて、次は右足をその窪みに掛けて!」
と励ます事しかできませんが・・・。
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