コラム/2013-05-13
私の人生は挫折・失敗ばかりと言う人へ~挫折物語の続きを書く
人は「悪い事が3つ続くと心が折れる」と言われています。
うちに来られるお客様にも(もしかするとこれを読んで下さってる人にも?)
親の虐待や愛情不足、イジメ、不登校、中退、受験失敗、失業、引きこもり、
発症、等と3回どころか、5回、6回それ以上と挫折を経験されて来られた人が
いらっしゃいます。
そんなに挫折が続くと、心が折れてカウンセリングを受ける気力もなくなったり
全てを諦めてしまう人もいるでしょうけれど「何とか立ち直りたい」という
気力と勇気を振り絞ってご相談に来られます。
それだけでも凄い事です。その「何とかしたい」と前を向く力と、実際に記事を
読んで下さったり、ご連絡・ご来談頂く実行力は並大抵では無いと思います。
そんな、ずば抜けて心が強い人達ですが、お話をお伺いすると残念な事に
「〇〇で挫折しました。」「△△という失敗をしました。」
「××になっちゃいました。」「□□という酷い目に遭いました。」と、
挫折や被害、失敗の体験だけを次々と並べてお話される人が多いです。
勿論、どれだけ辛かったか?をお話しされたいのはわかりますし、こちらも
しっかりお聞きし受けとめます。
ただ、人生の挫折・失敗場面ばかり集めた「挫折物語」の主役を演じ続ける事
ほど苦しいものはないと思います。
でも「そんな事言っても、誰かに愛された事も無いし、何も成し遂げてない自分は
やはり挫折・失敗の人生です」と、思っている人もいると思います。
しかし、それは本当でしょうか?
万が一、本当に何も誇れる事も成し遂げた事も何も無いとしても、
それら数々の挫折や失敗を乗り越えたからこそ、こうやってここに来られている、
或いはこの記事を読んで頂いてるのではないでしょうか?
挫折や失敗して心が折れたままならそんな事はできないはずです。
そこで、そういう人には「挫折物語」の続きを書く事をお勧めします。
ー 「こんな挫折をした。」で終わらせず「こんな挫折をしました、けれど
こうやって何とか立ち直りました。」とか「こんな酷い目に遭いました、けれど
何とかこうやって耐えています。」等といった、
「〇〇からの~」とか「△△けれども~」とその続きを書いてみるという事です。
もしそれを書いてみると「そんな酷い事があっても、どうやって耐えたか?」とか
「どうやって心が折れない様に持っていったか?」等のさしずめ
「サバイバル物語」になるのではないでしょうか?
そしてそれを見直せば、あなたの中に気が付かなかった凄い力が宿ってる事に
気が付くかも知れません。
そしてもしそれに気が付く事ができれば、今目の前にある挫折や困難も
乗り越える力がある事に気付く事ができるかも知れません。
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