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コラム/2013-08-01

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「他人は変えられない。自分が変わりなさい」というアドバイス

主婦「主人のキャバクラ通いに困っています。離婚も考えています」

アドバイザー「他人(主人)なんて変わらないから、あなたが変わりなさい!
ご主人が家の方がいいなあ、と思える様にご主人の好きな料理を愛情込めて
作ったり、化粧をしたり、細かい気配りをしたり・・・」

アルコール等の依存症の主人や彼氏を持ってる奥さんや彼女、
不登校や”問題行動”を起こす子供の親、
イジメやモラハラ、パワハラ等の人間関係で苦しんでる人達・・・。

こういった人達はえてして「他人なんて変わらないんだから、あなたがまず
変わりなさい」というアドバイスを受ける事があるかも知れません。

でも不思議なんですね。だってアドバイザーの人は「他人を変える事なんてできない」
と信じてるのに、他人である相談者を変えようとしてる(笑)大きな矛盾だと
思います。

勿論、そういったアドバイスにも一理はあると思います。
自分の性格や考え方のパターンを変える事さえ難しいのに、他人のそれを
変える事はもっと難しいのは確かだと思います。

では、こういった人間関係の問題がある場合は何を変えればいいのか?
ですが、それは「自分と相手との間の主に言動によるコミュニケーション
のパターンを変える」という事です。

※この際”問題の原因”には目を瞑って下さい(笑)問題の原因が何であれ、
 普通は自然消滅する事が多いのです。でも問題がず~っと維持されてるという事は、
 それを自分と相手の間で維持してるコミュニケーションのパターンがあると考えます。

そのコミュニケーションのパターンを変えるヒントとしては、
①自分がその”問題”を解決しようとどんな努力(言動)をしているか?
 のパターンを洗い出す
:先ほどの主婦の場合=「もうキャバクラへは行かないで!」と言ったり
    主人が遅く帰って来た時に「どこに行って来たの!」と怒鳴る、
   主人の上着のポケットの中や携帯履歴を調べる・・等。

②その”問題を解決しようとする努力”とは全く違う言動を考えてみる
:「キャバクラへ行ってストレスを解消して来てね」と言う。
    主人が遅く帰って来た時に「ご苦労様」と言って笑顔でハグする・・・等

③それらの中で、その新しい言動を実行した時の主人の反応を想像してみて
 問題を維持していたコミュニケーションのパターンが崩れそうなものを
 試しに実行する

④試してみてうまく行きそうなら続けて、うまく行かなければ「次の作戦」
 を試してみる

これを続けて行けばパターンを崩せる「当たり!」が発見できるはずです。

そしてこの場合は、あなたの性格や思考を無理に変える必要はありません。

つまり、「そんな事言うのは嫌だな」と思ったまま、演技して言動だけを
多少無理にでも変えればいいのです。(気持ちがこもってなくても全然
構いませんが、できれば演技だと見破られない様にしましょう(笑))

ただ、万が一言動を変える事による”パターン崩し”ができない場合は
”思考のパターン”崩しが必要なのかも知れません。
その様な場合は我々専門家にお任せ下さい。



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