コラム/2014-01-24
怒りのコントロール~すぐにイライラしてしまう人へ
「すぐにイライラしてしまい、旦那や子供との関係が悪くなって悩んでいます」
家族や職場、友人関係等で「自分がすぐイライラしてしまったり、キレてしまう」
為に悩んだり自分を責めてしまってる方もいらっしゃいます。
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「またやってしまった・・・。どうして私はこんなに怒りっぽいのだろう?」
「子供じゃあるまいし、自分の怒りをコントロールできないなんて・・・。
私はなんてダメな人間なんだろう」等と後悔したり、自分を責めてしまう・・。
そんな方は、まずご自分を責めないで下さい。
何故なら、まず”怒り”は「悪」ではなく、人間にとってとても大切な感情だから
です。
→例えば、あなたの愛するお子さんが、たちの悪い人達に寄ってたかって
殴られてる現場に遭遇したとします。
あなたはどうしますか?
なりふり構わず、相手に立ち向かって我が子を守りませんか?
そしてその時に使う”力”が(我が子への)「愛」と(相手への)「怒り」です。
そうなんです。大切な人を守る為や自分自身を守る為には怒りが必要な場面も
あるんです。
次に、怒りは基本的にはコントロールできないもの、コントロールしてはいけないもの
と考える事も役に立つと思います。
「イライラしてしまう事を悩んだり、自分を責めてしまう方」は
大抵「怒りがコントロールできない人」ではなく、その逆で
「コントロールできない怒りを無理にコントロールしようとして来た人」
と言えると思います。
その証拠に、あなたの心の中は無理に封じ込めて来た怒りで一杯一杯になって
いませんか?
それでも尚、怒りを抑え込もうとし続けると、やがてその蓋に亀裂が入って、
火山の噴火の様に突発的に噴出してしまいます。
しかも既に臨界点を超えていると、誰かがちょっと触れただけでも噴火する状態です
ので、本当に怒りをぶつけたい当の本人ではない人に八つ当たり的にぶつけてしまう。
そうなると「本当はこの人の事好きなのに、何で怒ってしまったのだろう?」
と増々自分を責めてしまいます。
そして、「八つ当たり」では怒りは消える事はありません。
では、一杯一杯になるまで蓋をして来た怒りを解消するにはどうすればいい
のでしょうか?
→それは「あなたにその怒りをもたらした”張本人”に怒りをぶつける」
必要があります。
僕の経験上、その怒りをもたらした”張本人”の約8割は親で
残りは上司や過去の友人、その他の人です。
そして、”張本人”に怒りをぶつけて返す方法としては、
①直接その人に言葉や手紙で伝える
②その人のイメージに対して言葉や動作で吐き出す
③その人の顔を思い浮かべながら、怒りを紙に書きなぐって文字にして吐き出す。
等があります。
そうしてゆくと、結果として八つ当たり的な怒りが解消して行き、
相手との人間関係も良い方向に変化して行きます。
言ってみれば「怒り等の感情を直接コントロールする事は難しいけれど、
結果として解消できる方法」をお教えしてそれのお手伝いをしてゆくのも
カウンセラーの仕事の一つだと思っています。
もし、そういった事でお悩みの方がいらっしゃれば、お気軽にご相談下さい。
(※但し、いつでも怒りをぶつけて来て、それに対して悩んでもいない人は、
親のやり方をコピーしたか、親に対してその様な形でずっと自分を守って来た方で
”これが正解”と思ってる人だと思います。その様な方はまず悩まないと思いますが、
その様な方が身近にいて、その”被害”に遭われてる方もお気軽にご相談下さい)
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