コラム/2014-04-06
誰かの期待に応えようとして他人の人生を生きてる人へ
うつ、摂食障害、依存症、人間関係がうまく行かない、
お医者さんで〇〇障害や△△症だと言われた、
心のどこかに空虚感があって、何故だか生き辛い・・・。
そういった場合は幼児期の親子関係(家族歴や成育歴)をお聴きする場合が多いです。
何故なら、幼児期の親への心残りを一杯一杯溜めこんでおられたり、
俗に言う”毒になる親”等の「機能不全家族」の中で育てられて
子供時代に心が傷ついてしまった可能性があるからです。
でもお話を聴いていると「親からは充分に愛情を注いでもらい、
怒りも憎しみも全く感じないです。」と仰る方もいらっしゃいます。
ー
なのに「何故だかしんどい、生き辛い、自分が一杯一杯になってしまってる・・」
勿論、子供時代の親以外の対人関係や大人になってからの人間関係で傷ついて
しまった場合もあると思います。
でも、あなたはもしかしたら「他人の期待に応えなきゃいけない」と
頑張って来た人かも知れません。
ー「夫や息子の期待通りの良き妻・母でなきゃいけない」
「上司や得意先の期待に応えなきゃ。迷惑掛けちゃいけないから
どんなにしんどくても休んだり辞める事はできない」
もしそうなら、あなたは人生で最初に「期待に応えなきゃいけなかった相手」
は誰でしょう?
ーそれは恐らくは、お母(父)さんではなかったでしょうか?
例えば家庭の事情で進学を諦めざるを得なくて、苦労して働いてる頑張り屋の母・・
「私は進学を諦めなきゃ仕方がなかったけど、あなたは頭がいいんだから
頑張ってね!」とパート代で学校や塾の学費をまかなってくれた優しい母。
また例えば代々続く家柄の長子として生まれ、親は子供の為を思って
「別にこの家を継がなくてもいいわよ。あんたの好きなように生きたらいいからね」
と言いながら、ほんの少し淋しそうな表情を見せる。
そんな場合、優しいあなたは優しい親の為に
「お母さんの分まで頑張らなきゃ」とか
「お父さんが可哀想。あんな淋しい顔を見たくない。
だから期待に応えなきゃ」と頑張ってしまう。
そうしてあなたは「親の人生」までも背負ってしまう。
やがて大きくなったあなたは「自分の人生」と「親の人生」との葛藤に苦しんだり
「親の人生」を背負ったままがむしゃらに突き進み、更に「夫や子の人生」、
「上司や得意先の人生」、「彼氏や友人の人生」までも背負い込み、
やがてその重さに潰されそうになってしまう・・・。
(比べるのもなんですが)まだ”毒親”の方がわかり易かったのかも知れません。
だって、虐待やネグレクト、愛情を注いでくれない毒親に育てられたのなら、
「100%私のせいじゃない。あんな親だったからこんなにしんどいんだ」
とより早く気づけるかも知れません。
でも、親も優しかったとしたら「あんなに素敵な親に育てられたのに、
こうなってしまったのは100%私が悪い」という考え方からは抜け出しにくい
と思います。
もしあなたに思い当たる所があるのなら、
「親も私も悪くない。私のせいじゃない。」と強く思って頂いて、
親や「今、期待に応えようとしてるその相手」をイメージして
「私はもうあなたの期待に応えません」と何度も宣言してみませんか?
但し難しいようでしたら、いつでもお問い合わせください。
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