コラム/2015-01-19
相手を心配する事を手放す
家族や恋人、親友等の自分にとって大切な人が病気になったり事故に遭った・・・。
そうした場合は、「心配で心配で・・・」という状態に陥るのが当然だと思います。
僕自身も母親が7~8年前に車に跳ねられ意識不明状態が1週間くらい続いた時、
最近では、妻が大量下血した時等、大層心配しました。
「母がこのまま意識が戻らずに植物人間になってしまったらどうしよう?
もし死んでしまったらどうしよう?・・・」
「妻が末期がんだったとしたらどうしよう?・・・」
こういった「心配状態」はできるだけ速やかに抜け出した方が良いと思います。
何故なら心配し続けても何も変わらない所か、自分自身が心身共にしんどく
なって来ますし、心配された相手も、心配してくれて有り難い反面、
「私のせいで心配かけてごめんね」と自分を責めてしまうかも知れません。
もし、そうなったら二人共(或いは二人を取り巻く家族や近しい人達も)
決して幸せな時を刻めなくなってしまうでしょう。
では、どうすればいいか?
まず「相手がどうなってしまう事が自分にとって一番恐れている事なのか?」と
心配をとことん見つめてその”最悪の事態”になった時にできる対処策を考えます。
そして”最悪の事態”への対処策をはっきり自分に言い聞かせておいてから
手放します。
次に「相手がどうなって欲しいのか?」を考えます。
そして、そうなった時の相手の顔(笑顔?安堵した顔?)を思い浮かべます。
その相手の顔を思い浮かべた時に自分はどんな気持ちになって
どんな顔になるのか?を想像します。
例えば、入院してる相手を見舞った時に”最悪の事態”に自分の心の焦点が
当たりそうだったら「その時の準備はできてる」とそこへ集中する事を手放し、
代わりに「良くなった時の相手の笑顔」を想像します。
そして、その笑顔を見てる自分の中に生じる感情を感じてみましょう。
つまり、心配=怖れに集中してる時は、はからずも相手がそうなる事を
願ってしまってる状態だと言えます。
そのままでは、相手も自分をもネガティブな状態に縛り続け、
誰一人ポジティブな状態にはなれません。
ならば、相手が良くなった状態をイメージし、そうなった時の自分の感情を
感じる事によって、相手がよくなる事に集中し、相手へも自分へもポジティブな
エネルギーを送り続ける事ができると思います。
この事はカウンセリングやセラピーでも同様だと思います。
クライアントさんの中にはこちらが心配になる様な状態や状況に
巻き込まれている中でご来談される方も多いです。
僕はカウンセリング後にクライアントさんが笑顔になった時をイメージし、
その笑顔を見てる自分の中の感情を感じる様にしています。
そうすると、心配を手放す事ができ、とても幸せな気分を感じ、
笑顔になってる自分に気付く事ができます。
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