コラム/2016-03-19
カサンドラ症候群でお悩みに方へ
夫(配偶者)がアスペルガー症候群(自閉症スペクトラム)やADHD等の、
所謂「発達障害」に襲われている場合、
その妻(パートナー)は「コミュニケーションを取ろう」と頑張っても
相手は「我関せず」で応じず、「自分の気持ちをわかってもらおう」としても
気持ちに寄り添ってくれない・・・。
やがて妻(パートナー)は、いくら頑張ってもダメな為に自信を失ったり、
絶望感に襲われる。
また、周りの人に相談しても「うちでも似たようなものよ」と言われ、
周囲からもその辛さを理解してもらえない・・・。
そして、妻(パートナー)は鬱に襲われる等、
心身に症状が出て来てしまう・・・。
こういった夫(配偶者)との関係による妻(パートナー)に出てしまう
二次的な障害の事を「カサンドラ症候群(情動剥奪障害)」と呼びます。
(※精神科の診断基準であるDSMやICDには揚げられていませんが)
こういったケースで妻(パートナー)側がしんどくなるのは
「愛情を注いでも注いでも決して返ってこない」
しかも
「周囲の人に相談しても共感を受け取れない」
加えて
「もしかしたら自分の努力不足なのかも?」
等と思ってしまい、自責の念や自己評価の低下が起きる。
つまり愛情を与えても返って来ない、しかも周囲の人にも共感してもらえず
枯れ果ててしまう訳です。
例えば、夫のDVやモラハラなら
(勿論その”被害”を受けている妻側は大変な苦悩がある訳ですが)
周囲に話せば理解されたり、そこまで自分を責めなくてもいいでしょうし
別れるという選択肢も浮かぶかも知れません。
でも、周囲に話しても「別れた方がいいよ」と言ってくれる人は殆どいない
でしょうし、「夫が悪い!私のせいじゃない!」と思いきれない所に
その苦悩が長く続いてしまう理由があると思います。
似ているケースとしては、例えば子供が不登校や引きこもりに襲われている場合
等でも、母親は我が子に愛情を与えても与えても返って来ない。
そして周囲に相談できずに孤立し「私の育て方が悪かったの・・・?」
と自分を責めてしまい枯れ果ててしんどくなる、という事も
(カサンドラ症候群とは呼びませんが)同様の二次的な苦悩だと感じます。
どうすれば良いのでしょうか?
まず必要な事は、
①自分が枯れ果てるのを防ぐ為に、相手に愛情を注ぐ事を減らしてゆき、
自分自身に愛情を注ぐようにする。
②愛情を他から受け取る為に、カウンセリングや自助会等、
共感してもらえる場を作る
③自分を責めない
④夫(配偶者)とのコミュニケーションパターンを変化させてゆく
この様な「二次的な障害」で苦しんでおられる方には
「愛情の偏り」を是正し、枯渇を防ぎ、コミュニケーションのパターンを
変化させ、夫(配偶者)との関係を改善するカウンセリングが有効です。
もし、ご興味がありましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。
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