コラム/2020-09-18
不安を止められない人へ③
<前回からの続き>
前回、
<不安を軽減してゆく方法>の3つのうちの、
「①自己肯定感や自尊感情を損なわない様にする」
についてお書きしました。
今回からは、
「②不安に繋がる事へ集中する時間を徐々に減らしてゆく」
についてお書きしたいと思います。
前回、
「ネガティブセンサーが発達した人は古来から脈々と遺伝され、、
人類や動物の20%存在すると言われている」
(※「HSP」(=超敏感な人」という概念を提唱している
エレイン・アーロン博士の研究による)
とお書きしました。
もしそうだとすれば、
前回例に挙げた
「ネガティブセンサーの遺伝子を持った狩猟時代の人」
は、どんな日常を送っていたのでしょうか?
(ここからは、あくまで想像にしか過ぎないですが)
朝起きて、火を起こし、
昨日の獲物の残りを火を囲んで家族で分け合って食べる。
「息子もだいぶ育って来たな。幸せだなあ」
(=セロトニンが出ている?)
「この肉は美味いなあ~」
(=ドーパミンが出ている?)
「(洞窟の外で”ガサガサ”という音が聞こえ)
危険な動物が侵入しようとしてるのかも?!」
(=ネガティブセンサーが働き、(ノル)アドレナリンが出ている?)
「(見に行って洞窟の入り口に蛇がいるのを確認し)何だ、蛇か・・・
入って来るな!」と、棒で追い払った。
(=安心し、セロトニンが出ている?)
やがて日が昇り、仲間と狩りに出かけ、
「遠くの方で動いてるのは、肉食獣の群れかも知れない!」
(=ネガティブセンサーが働き、(ノル)アドレナリンが出ている?)
目を凝らして見ると、正に恐ろしい獣がうようよいる。
「おい!あっちは危険だ!離れよう!」
仲間は、
「お前はいつも頼りになるな!有難うよ!」
「どう致しまして」
(=仲間から認められてドーパミンが出ている?)
そして、風が運んで来る微かな獲物の匂いと鳴き声を感じて、
「おい、あっちの方に獲物が居そうだ!」
(=ネガティブセンサーをポジティブな方向に向けて
期待でドーパミンが出ている?)
仲間は
「お前と一緒で無かったら、今頃俺の家族は
食いっぱぐれてただろうなあ~。恩に着るぜ!」
(=仲間から認められてドーパミンが出ている?)
そして獲物を仕留めて
「今日のはでっかいぞ!俺とお前の家族は今晩は腹いっぱい食えそうだ!」
(=ドーパミンが出ている?)
仕留めた獲物を持って帰ると、妻と息子が
「え~!今日の獲物はでかいね!お父さん流石!」
「へへ、何、いつもの事よ!」
(=家族から褒められてドーパミンが出ている?)
そして家族で日を囲んで美味しい肉を食べる。
「今日の獲物は特別に美味いなあ!」
息子も妻も「美味しい!」と笑顔で頬張っている・・・。
(=ドーパミンとセロトニンが出ている?)
これはあくまで空想にしか過ぎないですが、
もし生まれつき「ネガティブセンサー」を持った狩猟時代の人の日常が
上に挙げた様なものだったとすれば、
「ネガティブセンサーが働いて(ノル)アドレナリンが出て
不安や恐怖を感じている時間が少ない」
という事に気が付かれると思います。
この例には、
生まれつきネガティブセンサーが発達している人が
「不安に繋がる事へ集中する時間を徐々に減らしてゆく」
為にはどうすれば良いか?
のヒントがたくさん含まれていると思います。
その辺りを次回からお書きしたいと思います。
<次回へ続く>
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