コラム/2020-11-16
どうすれば子供への虐待を止められるのか?⑤
<前回からの続き>
今回と次回は、子供への虐待を止めるポイントの3つ目として
③(子への攻撃行動にも働くと考えられる)ノルアドレナリン、
その分泌を抑えるガンマアミノ酪酸=GABA(ギャバ)の生成を促進する
についてお書きします。
前回までにお書きした様に、
・(広義の扁桃体に属する)「分界条床核菱形部」は
子に対する攻撃性を促進する。
そしてその時に使われる神経伝達物質は
ノルアドレナリンであると考えられる。
・一方、「内側視索前野」という部分が活性化されると、
子育て行動が促進され、そこから「分界条床核菱形部」へ伸びてる
抑制性(GABA)ニューロンを通じて、子への攻撃行動が抑制される。
・そして、子への攻撃行動に使われる神経伝達物質はノルアドレナリンで、
その分泌を抑える神経伝達物質が、ガンマアミノ酪酸=GABA(ギャバ)
と考えられる、
という事です。
ならば子への虐待の抑止には、ガンマアミノ酪酸=GABAの生成を促進する事
が不可欠であると言えると思います。
(※勿論GABAの受容体側の問題もありますが、話がややこしくなりますので、
ここでは触れない様にします)
それでは次回は、
③(子への攻撃行動にも働くと考えられる)ノルアドレナリン、
その分泌を抑えるガンマアミノ酪酸=GABA(ギャバ)の生成を促進する
為の具体的なヒントをお書きしたいと思います。
<次回へ続く>
コメント