コラム/2021-03-01
HSPの人が依存症・過食を克服するヒント
<前回からの続き>
前回は私なりの仮説で(HSPの人が)依存に陥るメカニズム
をお書きしましたが、
今回はこの仮説を基に「HSPの人が依存症・過食を克服する為のヒント」
をお書きしたいと思います。
<HSPの人が依存症・過食を克服するヒント>
①深い処理(意味を深く考えてゆく)を行う時に参照するフォルダーや
ファイルを変える
→前回の「②」の部分で「愛着の問題」や「心の傷」があるHSPの人は、
深い処理を行う時に参照するフォルダーやファイルとその中の記憶は
ネガティブなものに偏ると考えられる、とお書きしました。
ならば、過去の記憶が沢山入っているフォルダーやファイルを整理し直し、
今までとは違うそれらを参照する方向に持ってゆく事で、
そこから導き出される感情も「恐怖」や「不安」、「怒り」、「自責」
とは違ったものになる筈です。
※詳細は以前のコラムをご参照下さい。
②ドーパミンやセロトニンを別の方法で増やす
→前回の「⑤」~「⑨」でお書きした様に、
不足したセロトニンやドーパミンを補おうとする行動が依存になって
しまっていると考えますので、別の形でそれらを補う事を考えてみます。
例:〇ギャンブルの代わりに旅行、スポーツ、ゲーム、趣味等の
自分の好きな事をする時間を作る
〇買い物の代わりにウインドショッピングをしたり、
ネットショップで欲しいものを吟味して”買い物かご”に入れてゆく
〇恋愛依存の場合は、好きなアイドルにはまる
〇過食の場合は(過食は気にせず)腹筋トレをし、”筋肉の鎧”
をまとって身を守る、或いは激辛料理(刺激)に無理矢理挑戦する
等々。
※上に挙げたのはあくまで一例です
※ポイントとしては、それをする事で快の刺激が得られ、
満足感があるものを選ぶことです
※別の方法が見つからない時は、
今の依存に時間やお金や量の制限を設けた目標を立て、
それを周囲やSNS等で宣言をし、目標を達成できれば
自分や他者から承認や賞賛を受ける等の仕組みを作る
→例:「ギャンブル依存克服の記録」としてブログを始め、
「1ケ月に1回だけ」、とか「月に2万円まで」等の
制限を設けた目標を作り、その目標を宣言し、
それを達成すれば「コメント下さい」等と承認される
(或いは自分にご褒美を与える)様な仕組みを作る
(承認や賞賛によってもドーパミンやセロトニンが分泌される)
③自責や不安を減らしてゆく
→前回の➉でお書きした様に、自責や不安はドーパミンやセロトニン
を減らしてしまうと考えられます。
ですから、
「依存に陥ったのはHSPという持って生まれた気質のせい
=自分のせいではない」
「不安や恐怖等のネガ感情を感じるのは愛着の問題や心の傷のせい
=自分のせいではない」
「依存に走るのは、足りない脳内物質を補う為
=意志が弱いからではない」
等と書くなり唱えて自責をしない事。
そして不安に対しては、以前「HSPの人が不安障害に対処するヒント」
でお書きした方法で軽減してゆきましょう。
次回からは、HSPの人の人間関係の悩みとその改善方法
をお書きしてゆきたいと思います。
<次回へ続く>
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