コラム/2021-11-15
テンセンテンス法の”キモ”・ポイント
<前回からの続き>
前々回ご紹介したクラウス・ベルンハルト先生の「テンセンテンス法」は
特にHSPやASD等の感覚過敏の方にも有効な方法だと考えております。
「敏感すぎるあなたへ 緊張、不安、パニックは自分で断ち切れる」
という邦題で本が出ておりますので、ご興味がある方はご一読下さい。
その実践にあたって(私が思うに)特に注意すべき点を以下にまとめました。
①できる限り具体的なイメージが可能な場面を想像する
→例えば、
ただ「幸せになってる」ではなく「どこで」「誰と」「何をしてるか」
「どうなってるか」「何を得てるか」「何を語ってるか?」等、
具体的なイメージを作る
②主観でフルカラーの動画でイメージする
→今現実にそれを経験してるかの様に、自分の眼で見て、耳で聴いて、
肌で感じて、鼻で匂って、舌で味わって、口で語って・・・等
③この時に、五感のうちの特に自分の敏感な感覚をより多く入れる
→例えば「音・声」に敏感であれば、その場面での相手の声、自分の語る声、
皆の賞賛の拍手の音、リビングで流れる心地よい音楽、鳥のさえずり、
妻子の笑い声・・・等々
※具体化によって感覚器官が強く刺激されると強い感情を生じる可能性
が増えるでしょう。そして強い感情は記憶の定着(ベクトルの固定化)
には必須条件だと思います
④基本「筋トレ」と同じと考えて、時間を長くするのではなく
短時間で行い、インターバルを挟んで回数を多くする
⑤但し、回数が増えると「マンネリ」が生じて刺激が減る
刺激が減ると強い感情が生じなくなるので、
こまめにシチュエーションや相手、対象等の設定を変えてゆく等、
強い感情が損なわれない様な工夫が必要
⑥トラウマ等の過去の傷が強くて
未来に意識のベクトルを持ってゆけない場合
→その場合は、「ビデオ再現法(NLPのフォビアの応用)」や
NLPの「サブモダリティーチェンジ」等の手法で、
過去のネガに固定されているベクトルをそこから引きはがす事も必要
だと思います
⑦「過去」「現在」の「ネガティブ」へのベクトルの固定が強固な場合
→その場合は、「過去のポジ」や「今のポジ」も見失っていて
「今自分がどうなりたいか?も考えられない」という人もいらっしゃいます
そうした場合は、一足飛びに未来へ意識を持ってゆく事が難しい
場合もありますので、ベクトルの向け先をまず
「過去のポジ」→「現在のポジ」という段階を経てから
「未来のポジ」へと向けると比較的スムーズにいくと思います。
いずれにしても、「ベクトルの向け先をどうしても変えられない」とか
「テンセンテンス法がうまく行かない」等でお困りの方は
お気軽にお問合せ下さい。
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