コラム/2021-12-15
自己肯定感を高める事の落とし穴
<前回からの続き>
前回、
「自己肯定感を高める事は一概には良いとは言えない」
という私の考えをお書きしました。
例えば、
「私の考えは絶対正しい!」等と思い込んでいる、
どこの職場にも居そうなパワハラ上司。
「俺が一番偉いんだ!誰のお陰で飯が食えるんだ!」と
のぼせ上がったDV夫。
「そんなんじゃダメ!あなたは間違ってる!私の言う通りにしなさい!」
等と思いあがった教祖様やその信者。
(残念ながらカウンセラーや医師などの対人援助職の中にさえ、
こういうタイプがいらっしゃるみたいですが・・・)
これらの人達は極端に自己肯定感が高いと言えるでしょう。
一方で
「私は何をやってもダメだ!」「私には何の価値もない」
等と極端に自己否定が強い人もいらっしゃいます。
カウンセリングにお越しになる方の中にも
こういった極端な自己否定に取りつかれていらっしゃる方も
多々お見受けします。
ただ、そういった方の中には(ほんの一部ですが)久しぶりにお会いすると
「あれだけ自己否定の強かった方が、(対局の)極端な自己肯定の方に
いってしまっておられる」と感じる場合もあります。
恐らく何かの”教え”でそうなっちゃったのでしょうが、
私はそういった方を目にすると、一種の”危うさ”を感じます。
何故かと言うと、
私からすれば「極端な自己否定」から「極端な自己肯定」に変わったとしても、
本質的には何の変化もしていないと感じるからです。
私がそう感じる理由を次回お書きしたいと思います。
<次回へ続く>
コメント