コラム/2022-01-26
親を奴隷にする子供達~「暴君化」する子への対応のヒント上
<前回からの続き>
前回、
私の推論に基づいて「親を奴隷にし、暴君化する子供達」の特徴
を以下の様にまとめました。
<暴君化する子供の特徴>
①こだわりの強さ(白か黒か?の思考に繋がり易い)
②自分の感情がわからなかったり、適切に表現できなかったりする
③(母)親の立場に立ったり、相手の気持ちに共感するのが苦手で
自分を客観視できない
④対人交流や集団の場での適応がうまく行っていない
だとすれば、
親御さんは今後お子さんに対してどう対応して行けば良いのでしょうか?
そのヒントを今回から3回に分けてお書きしてゆきたいと思います。
<暴君化する子への対応のヒント>
※注:感覚過敏を有するお子さんの場合は、
親にとってはほんの些細な出来事も大きな心の傷(トラウマ)
になっている場合もありますので、
その場合はトラウマを解消するカウンセリングが必要だと思います。
①適切な感情表現を行える様に導く
例えば、
「テストの成績が悪かったのはお母さんが勉強を見てくれなくなったからだ!」
とキレた子供に対して、子供がどんな気持ちになったのか?を想像してみます。
「頑張ったのに報われずに悲しかったのかな?悔しかったのかな?
辛かったのかな?・・・」等々。
そして子供がひとしきりキレて落ち着いた頃に子供の手を握りながら
言ってみます。
「思ったより成績が悪くて、悲しかった?悔しかった?それとも辛かった?」
子供の反応を見ながら、
「悔しかったよね!」と一番子供の気持ちにピッタリだと感じる言葉
を投げかけます。
拒絶が無ければ「将ちゃん、悔しかったね!」
「お母さんと一緒に”せえの”で”僕悔しかった!”と言ってみない?」
「せえの・・・」と一緒にその感情を口に出させます。
※感覚過敏等で手を握ったり、母の言葉が耳に入らないお子さんに対しては、
後で、手紙かメール・LINE等の文字で同様の事を行います。
何事も訓練が大切だと思います。
「悲しい」「寂しい」「辛い」「苦しい」「怖い」「不安」「情けない」
「悔しい」「ムカつく」等
適切な感情表現を言葉や文字(絵や音楽でも可)でできるように導きます。
次回は「②」つ目と「③」つ目のヒントをお書きしたいと思います。
<次回へ続く>
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