コラム/2022-02-11
気(メンタル)の弱さ、ネガティブさを受け容れる
<前回からの続き>
前回、
「気が弱い」とか「メンタルが弱い」というのは、
「感覚過敏」という凄く気が付く鋭い感受性(多くの場合は遺伝的・先天的)
を持っているからだと思われる、と述べました。
そして本来人間や動物にとって、その鋭い感受性を働かせる最優先事項は
「危険や恐怖が迫ってないか?」なので、当然不安や恐怖といった
「ネガティブ」な方向へベクトルが向くのでは?と推論しました。
だとすれば、
それは「気が弱い」というよりも「気が鋭い」とも言うべきもので、
「ネガティブ」というよりも「危機察知能力が高い」と言えると思います。
しかもその特性は多くの場合は遺伝だと考えられます。
なのに、ご自身のその特性を否定的に捉え、
「私はなんて気が弱いんだ・・・」
とか
「僕はメンタルが弱すぎる・・・」
とか
「私はどうしてポジティブに考えられないんだろう?・・・」
等と
ご自分を否定し続ければ、「私って本当にダメだな」
と益々ネガティブな考え方へ傾いてしまうでしょう。
そして、その「気の鋭さ」が遺伝的なものであるならば、
変える事はできないでしょう。
変える事ができないものを変えようとする事ほど、苦しい事は無い
と思います。
ですから、まずご自分の特性を受け容れてみる事が大切だと思います。
以下にその具体的な方法をお書きします。
<自分の特性を受け容れる>
①「私って気が弱いなあ」「僕はメンタルが弱いなあ」「私はネガティブだ」
等とつい独り言を呟いたり、思ってしまったり、他人から言われた時に、
「私って気が鋭いんだ!」「僕って危機察知能力が高いんだ」等と
すぐに言い換えて呟いたり、頭の中で言い換える様にしましょう。
②逆にそう言って来る相手がいたとすれば、
「あの人は気が強いんじゃなくて気が鈍い人だ」とか
「あいつはポジティブというよりも危機察知能力が低い奴だ」等と
頭の中で変換する事を意識しましょう。
③それでも、その”特殊能力”を否定するご自分に気が付いたら、
あなたの親や祖父母等から「気が鋭い」人を捜してみましょう。
例えば、
「そういえばお父さんもちょっとの事でも気にする ”気が鋭い”人だ!」
だとすれば、それはお父さんからの遺伝の可能性が高いでしょう。
ですから「私ってなんでこんなにネガティブなの?」と感じたら、
「私のせいじゃなくってお父さんの遺伝じゃね?・・もうお父さんたら!」
等と人のせいにして良いですので、自己否定を止める事が大切だと思います。
それでは次回は、
この”特殊能力”を活かす事についてお書きしたいと思います。
<次回へ続く>
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