コラム/2022-03-04
メンタルの悩み~どこへ相談するか迷っている方へ②
<前回からの続き>
~精神科・心療内科とカウンセリングの違い~
お医者さんは「病気の診断」「脳」「薬」のプロですので、
「~症」や「~障害」と診断を下し、薬を処方する所です。
逆に「心」や「心理」等といった曖昧な(非科学的な?)ものは
扱わない医師の方も多いと思います。
ですから、
「薬をのみ続けたり、症状が襲って来る度に薬を飲んででも、
今すぐ、その辛さを軽減したい」
という方には合っていると思います。
一方、心理カウンセリングは「心理学」をベースにしていますので、
薬を使わずに主に対話によって今のお悩みや症状の基となっている
「思考」や「感情」、「行動」等のパターンを見出し、
それを変えてゆく事を促し、結果としてお悩みや症状の消失・軽減
を目標にします。(心理学の学派によって微妙に違いますが・・・)
例えば、
拒食症(神経性食欲不振症)によって命の危険がある様な
低体重・低栄養状態に陥った人は悠長にカウンセリングをしている場合
ではなく、一刻も早く入院し点滴を打たないといけないでしょう。
逆に命の危険がおさまった拒食症の人には、
その基となると考えられるトラウマを癒したり、
拒食症を維持してしまう様なボディーイメージや思考・感情・行動等の
パターンを変えてゆくカウンセリングが有効だと思われます。
※料金の面では、
病院(メンタルクリニック)では当然保険適用されますが
心理カウンセリングルーム(臨床心理士・公認心理師等)では
保険適用外となります。
それでは次回は、
「まず、医者(精神科・心療内科)へ行くべきお悩み」
についてお書きしたいと思います。
<次回へ続く>
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