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コラム/2022-04-06

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でもあなたはそんな中、生き抜いて来た②ネグレクトサバイバー

※注1:トラウマに触れる内容も含まれますので、
    過去の記憶がフラッシュバックしそうな方は読まないでください。

    また、読んでいて苦しくなった方はカウンセリングを受けられた方が
    良いでしょう


※注2:これはフィクションで、あなたの過去の状況とは異なる
    と思いますので、その点はご了承下さい




「ママは、いつ帰って来るんだろう?」・・・そんな会話さえタブーに思う
様になり、今日も弟と二人、母親が置いていったカップ麺を黙々とすする。

何の味も感じられず、それどころか何の感情も感じられなくなっていた。

ただ、無邪気に食べている弟を愛おしく思い、
ティッシュで口の周りを拭いてやるとほんの少し自分の胸が熱くなる
のを感じた。


そんな夜を幾日か過ごした或る日、ママが帰って来た。

喜びを抑えつつ、思い切って話し掛けた。

「ママ、クラスの恵理ちゃんがね・・・」

母親は、「ママは今忙しいの!」と話を遮り、
そそくさと着替えを済ませて荷物を持ってまた出て行こうとした。

「週末には帰るから・・・これでまた何か食べといて」

いつもの様に、くしゃくしゃになった千円札が2枚。
それはただインクの匂いがするだけだった。


そんなある時、学校でイジメられてたまらなくなって、
弟を寝かしつけた後に雨の中家を飛び出した。

気が付いたら「来ちゃだめよ」と言われていたママが働く夜のお店に
来ていた。

扉を開けると、見た事も無い様な笑顔のママがそこに居た。

「ママ~!」と呼びかけるとお店の外に出て来たママは
いつものママに戻っていた。

「何で来たの?!お仕事の邪魔になるから早く帰って!」
と怖い顔で睨まれた。

何も言えずに嗚咽をのみ込んだ。


「ママのお仕事の邪魔をして、私は悪い子なんだ・・・」
そう言い聞かせて何度も電柱に頭を打ち付けた。

不思議と痛みは感じず、やがて涙も流れ出なくなっていた。


6年生になった或る週末、熱が出てボ~っとなっていた時に
ママが帰って来た。

「ママ、風邪で熱があるみたい・・・」

ママは面倒くさそうに、「これでも飲んどいて」
薬箱から風邪薬の瓶を出してくれた。

ママが居なくなって、弟が寝た後に
「これ全部飲んだら、この苦しさにサヨナラできるかな?」
と、一瓶飲んで布団を被った。

次の日は体がだるくて起き上がれなかったが、
苦しさはそこにあるままだった。

それからだった・・・腕をカッターで切る様になったのは。


中学生になった時に、髪の毛を染めて学校に行ってない友達を作った。

「私の家は親が居ないから来なよ」

そのうちに夜な夜な友達やその友達が家に集まる様になって、
お酒やシンナーをやりながら馬鹿話で盛り上がった。

こんな楽しい時間は初めてだった。

「騒いじゃって、弟に悪いな」と思いながらもやめられなかった。


休みがちだった中学を出た頃に初めての彼氏ができた。
友達の兄だった。

現場で働く彼の為に、毎朝早く起きてお弁当を作って届けた。
せがまれるままにバイト代を彼の小遣いとして渡した。

彼が他の何人かの女性とも付き合ってる事も知っていた。
それでもよかった。

でも「仕事で遅くなる」という彼の言葉に嘘を感じた時は、
薬を沢山服んだり、吐くほど過食したり、リストカットする事を
やめられなかった。

そんな中でもあなたは生き抜いて来た。

「譬え報われなくても相手に尽くしたり」
「淋しさを過食やリスカで紛らわしたり」
「現実から離脱したり」「麻痺させたり」・・・

あの手この手を使ってでもあなたは生き抜いて来た。


そんな苦しみを抱えながらも、
バイトして、学校に通って、友達と遊んで、弟の面倒を見て、
今日もあなたは生き抜いている。



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