コラム/2022-04-27
何故性犯罪をやめられないのか?
<前回からの続き>
前回、
性犯罪をしてしまう人達の架空の例をお書きしましたが、
何故その人達はそういった”問題行動”をやめられないのでしょうか?
今回も私なりの推論でその理由をお書きしたいと思います。
<何故性犯罪をやめられないのか?>
①快・不快に対する感受性がとても鋭い
「彼女は僕が求める特殊なプレイをしてくれない」
「本当は自由に仕事をしたいのに、稼ぐ為には自由を束縛されて
嫌な奴の指示に従うのが本当にストレスだ」
これらの出来事は多かれ少なかれ誰にでもあって
多くの方は諦めたり我慢してやり過ごせるのだと思います。
でも、「快・不快」に対する感受性が人一倍強い人にとっては
耐えられない不快・不自由さとして受け止めてしまうでしょう。
②快を追求し、不快を避けるという傾向がとても強い
それ故、「自由に、自分の思い通りに性欲(=快)を満たそう」
という気持ちも強くなるでしょう。
そして、
「快を追求し、不快を避ける」という傾向がとても強いと
不快を避けるアドレナリンシステムと
快を求めるドーパミンシステムが非常に作動し易いとも言えるでしょう。
ここで、そういった傾向を持つ人の多くは、
「犯罪を犯したくない」との思いで、犯罪行為を行う代わりに
妄想したり、動画や漫画、エロゲー?小説等の代償行動で快を満たす
方向へ行くと思います。
ところが(自己)実現傾向や自己効力感が非常に強いと
実際に「不快」(不自由)を避けて「快」(自分の思う通りの
性欲の満たし方)を求める行動を採ってしまうでしょう。
※特に「犯罪」は背徳感も合わさって、「ワクワクドキドキ感」が
より得られる、つまりアドレナリンシステムとドーパミンシステム
がより強く働き、スリルとサスペンスといった強い刺激になると思いますし、
露出や痴漢や暴行は相手を”思い通りに”反応させたり、支配するといった
より強い「快の刺激」が得られるのだと思います。
そしてそれを繰り返してゆくと、脳の神経回路の可塑性によって、
その傾向が強化されて、譬え逮捕されようが、起訴されて実刑を喰らおうが、
その不快を埋める為にも益々性犯罪による快の刺激を求める事が
止められなくなるのでは?と思います。
それでは次回からは、
①どうすればDV・モラハラ・パワハラやギャンブル依存・性依存、性犯罪
をやめて、
②(1)「自分の思い通りにしたい」という類まれな確固たる信念と意志の強さ
や
(2)「快・不快」に対する感受性
と、
(3)誰が何と言おうとも、どんな手段を使ってでも
「不快を避けて快を追究する」(自己)実現傾向や自己効力感の強さ
を活かしてゆけるか?のヒントをお書きしてゆきたいと思います。
<次回へ続く>
※勿論私は断固として犯罪は許しません。
ただ、性犯罪の被害者の人達の心のケアは勿論、
加害者の人達の更生の為のお手伝いも数多く差し上げて来ました。
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