コラム/2022-05-20
どうすれば5月病から脱出できるのか?
<前回からの続き>
前回、
(私が考える)「五月病」の原因について、
要は、
①持ってうまれて(不快)刺激に敏感であるか
または
新しい環境の不快さが自分の許容量を超えている
けれども、「闘争反応」によって何とか頑張っていた
②でもストレスホルモンによって心身がボロボロになっていた時に
連休があり、不快刺激から「逃げて」快刺激への「希求反応」という
パターンが身についた
③連休後、もう一度不快刺激である職場や学校に飛び込むには
(闘争反応は継続できない=心身がボロボロになるので)
そこから「逃げる」かその不快刺激を上回る様な快刺激を用意する必要
がある
という旨をお書きしました。
だとすれば、
どうすれば「五月病」から脱出する事ができるのでしょうか?
今回は、私なりの考えでそのヒントをお書きしたいと思います。
<五月病から脱出するヒント>
①不快刺激を減らす工夫
今の新しい環境が自分にとって”耐え難い程”の不快刺激があるのであれば、
(1)環境調整
不快をもたらす”相手”が明白ならば、
コミュニケーションの仕方を変えたり、本人に意思表示をしたり、
距離を取ったり、上司/先生に相談したり、席替え・部署異動を申し出る、
或いは、許可を得て机の向きを替えたり、他人が視線に入らない様に
自席の周りを物で覆ったり(視覚過敏の場合)、イヤーマフを付ける
(聴覚過敏の場合)等
(2)不快な場所に居る時間を減らす
休憩時間や下校後/終業後、休日等はなるべく快の刺激を求める様にする
(3)自分の努力
もし「皆より劣ってる」とか「ついて行けてない」等が大きな不快刺激
であるならば、努力してそれを克服する事も必要でしょう
(4)専門家に助けを求める
もし自分の努力が及ばないと感じる場合は、
カウンセラー等に頼ってでも、認知の仕方のパターンを変えたり、
”気にし過ぎる”性格(パターン)の改善、不安・不快への対処法
等を身に着けてゆくのもいいでしょう
②快刺激を得る工夫
いくら苦しい不快刺激との”闘争”でも、
その先に不快刺激を上回る様な”快刺激”が無いと続かない筈です。
ですから、
その”闘争”の先に自分にとっての”快刺激”を設定する必要があると思います。
(例:昇給・昇格、承認・賞賛、達成感・自分の夢・目標に近づく等)
※マラソンでも、ゴールの先に鬼コーチが待っていて叱られる
のであれば、”闘争”心が萎えて逃走の方へ行くでしょうが、
ゴールの先に恋人からのプロポーズが待ってるのであれば、
それは最早闘争ではなく、快刺激への”希求反応”になると思います
③どうしても無理ならば「逃げる」自分を許す
上記の事をやっても心身に異常をきたしてるのであれば
休む、辞める等の「逃げる」行動も自分に許してあげる必要もあるでしょう。
以上、私なりの「五月病から抜け出すヒント」をお書きしましたが、
お独りで難しい場合はお気軽にご連絡下さい。
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