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コラム/2022-06-01

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カウンセリングでは具体的に何をするのか?④見立て(3)

<前回からの続き>

前回は
「見立て」の前半部分である「情報収集」についてお書きしましたが、

今回は後半部分の「”問題”の原因分析」(原因の想像)について
引き続き架空のA子さんを例にしてお書きしたいと思います。




<A子さんの不登校”問題”の原因分析(想像)>

・恐らく持って生まれた触覚過敏父親の怒声によって(或いはこれも生来の)
 聴覚過敏が生じ回避自責・恥といった防衛パターンができ、
 自己否定的な認知が形成された


・中二になった時に騒がしいクラスになり、
 それを抑えられない無力な担任という状況下に置かれ、
「父の怒声から母親が守ってくれずに恐怖を感じていた」という
 トラウマが再演され、そのストレス反応により感覚過敏が亢進し、
 いつも使っている防衛反応のパターンである回避によって不登校になった


・一番理解し味方になって欲しい母親の態度から「味方になって欲しいのに
 そうなってくれない!」という葛藤の苦しみが生じ、その苦しみに対する
 防衛反応である闘争のパターン+母親への依存から希死念慮や母親への怒り
 が生じていると考えられる


我慢する耐性の低さや、他者へ自己表現できないといった自信の無さ
 恐怖や不安に対してセルフケアできない点等は愛着形成の脆弱さ
 から来ていると考えられる。

 但し、それは母親側の問題と言うよりも、A子さん自身の感覚過敏
 父親の癇癪といった環境に依る所が大きいと考えられる


・そしてその”問題”を維持する結果となってしまっている
 A子さんの認知~行動+防衛パターン母親・父親の認知~行動パターン
 加えて環境の未調整が挙げられる




ここまでで、
”問題”の情報収集と原因分析が一通り終われば一応見立てができましたので、
次に「介入」へ移ります。


「見立て」は絶対ではなく、次の「介入」がうまく行かない場合は
 情報不足による原因分析の誤り、介入の仕方のまずさ等も考えられますので、
 「見立て」自体も変えたり加えてゆく柔軟さが必要だと思います。
 (見立て⇒介入の結果⇒見立て直し⇒介入の結果・・・)

次回は「見立て」に基づいた「介入」の(私なりの)ポイント
お書きしたいと思います。



<次回へ続く>



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