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コラム/2022-07-06

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何故場面緘黙症になるのか?

<前回からの続き>

特定の場面でのみ話す事ができなくなる「場面緘黙(かんもく)症」の原因は
まだはっきりとしていませんが、
今回は私の経験と知識からその原因を推察してみたいと思います。




<場面緘黙症の原因(推測)>


①感覚過敏を有している

生まれつき、もしくは成育環境によっても、大脳皮質の視覚野、聴覚野、
体性感覚野、嗅覚野、味覚野等の所謂「五感」を司る部位
委縮や肥大といった”変形”をきたす事が明らかになってきました。

それにより「感覚過敏」「感覚鈍麻」といった状態が現れ易くなる
と考えられます。

そうなると(特に感覚過敏があると)例えば”相手”の発する声や
ちょっとした表情の変化をも過敏に拾ってしまうでしょう。


②自分なりの「傷つき体験」を有する

DV・暴言等の被虐待的な環境に育った場合はもとより、
感覚過敏を有している子供は、

例えば
「僕がA君に喋ったら、笑われた・・・。B君に話しかけたら
 強い口調と怖い顔で”あっちへ行け!”と言われた」

「幼稚園の初登園日に、沢山の子達が騒いでる声や表情、姿を見て
 凍り付いてしまい、みんなの輪の中へ入って行けなかった・・・

 お母さんから”なんでみんなの輪の中へ入っていけないの?”と
 困った顔で言われて、とても恥ずかしく情けない思いをした」

等は、感覚が鋭い子供にとっては「大きな傷つき体験」となるでしょう。


③「回避・逃走」といった防衛反応が働く

「脅威」「恐怖」に直面した時には動物も人間も
自動的に防衛反応が生じます。

例えば「傷つき体験」をした子供は、それ以上傷つかない様に
「回避・逃走」(避ける・逃げる)する事が多くなるでしょう。

その結果として、「傷つき体験」を経て今や「脅威・恐怖の的」である
クラスメイト等に対してコミュニケーションを避けたり、会話から逃げる
状態になると考えます。
※無意識の防衛反応なので、意志ではコントロール不可

そしてその状態を客観的に見た人からは「場面緘黙」と評価される
と思います。

(中には、「お母さんの期待に応える為、弱虫と思われない為に
 みんなの輪の中へ入れるくらいに強くなろう!」と
 果敢に”脅威”であるクラスメイトに近づこうとしては失敗し、
 より傷つき体験が増えて、より「感覚過敏」が強くなり
 最終的に「回避・逃走」の反応へと移る子供もいると思います)

それでは、この「場面緘黙症」に悩んでいるご自分自身や
親御さんはどうすれば良いのでしょうか?

次回はその対処のヒントをお書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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