コラム/2022-07-25
夫婦喧嘩を減らすには?
<前回からの続き>
今回は夫婦喧嘩が絶えずに悩んでおられるご夫婦に向けて
喧嘩を減らす為のヒントをお書きしたいと思います。
前回、
「夫婦喧嘩はお互いの”恐怖・脅威”に対する防衛反応の結果である」
という私なりの考察をお書きしました。
それを前提に、以下に夫婦喧嘩を減らす為のヒントをお書きします。
<夫婦喧嘩を減らす為のヒント>
①自分の恐怖・脅威、デメリットと向き合う
(1)お互いに、相手に対する恐怖・脅威を書き出す
妻側の例:「自分の思い通りに動いてくれない」「言う事を聞いてくれない」
(2)相手のその行動の原因を自分なりに突き詰めてゆく
(「それは何故か?」)
妻側の例:
(それは何故か?)
→「私の事を否定しているから」「軽んじているから」
→(それは何故か?)
→「私の事を大切に思ってくれていない」「愛してくれていない」
(3)上の”(2)”を「裏付ける証拠」と「そうではない証拠(反証)」
を書き出す
妻側の例:
「夫が私を愛してない証拠」
=「言う事を聞いてくれず、私のやり方を否定する」、
「優しさが無くなった」「大きな声で怒鳴る」・・・等々
「夫が私を愛している証拠」
=「私の体調が悪い時には心配してくれる」
「記念日のプレゼントは欠かさない」
「真面目に働いて、少ない小遣いでも文句を言わない」・・・等々
(4)相手との今の関係によって生じる自分側のデメリットを書き出す
妻側の例:
「言う事を聞いてくれず、役に立たず、自分の負担が減らない」
「大きな声を出されて、ストレスが溜まる」・・・等々
②夫婦喧嘩を続けた場合の恐怖・脅威、デメリットと向き合う
(1)このまま夫婦喧嘩を続けた場合の最悪の結末を突き詰めてゆき、
お互いに書き出す(「そうなったら最悪どうなるか?」)
妻側の例:
(このままだったら最悪どうなるか?)
→「離婚になる」
→(そうなったら最悪どうなるか?)
→「仲が良くない母親の元へ帰って、
仕事と実家での両方のストレスがかかり、メンタルの病気になりそう」
→(そうなったら最悪どうなるか?)
→「子供に当たってしまい、傷つける」
→(そうなったら最悪どうなるか?)
→「母が児相に通報し、最愛の娘と引き離される」
・・・等々。
(2)その「最悪の結末」によって生じる自分側のデメリットを書き出す
妻側の例:
「帰りたくない実家に戻る」「母からストレスを受ける」
「お金と時間の自由が制限されて趣味を楽しめなくなる」
「お金の面で娘がしたい事をさせてやれない」
「私はメンタルの病気になる」「娘と引き離される」・・・等々。
③もし夫婦喧嘩を続けた場合の方がお互いにデメリットが大きい
と感じたならば、話し合って新たなルールを決める
ルールの例:
「妻は夫が言った通りにできない事は頼まず、夫ができる事だけを頼む」
「(夫が承知した事で)妻の思い通りにできなかった場合は夫は謝る」
「(できて当たり前と思わずに)要望通りに夫がしてくれた事について
妻は感謝する」・・・等々。
④二人で決めたルールを実行し、毎週フィードバックする
意識しても守れなかったルールはハードルを下げて、
より守れる可能性の高いルールに随時変更してゆく
例;「夫にゴミを分別して捨てる様に頼んだが、夫の分別が不十分だった」
→「分別は妻がやり、ゴミ出しのみ夫がやる」・・・等々。
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