コラム/2022-08-29
何故浮気した夫(妻)をずっと許せないのか?(2)
<前回からの続き>
今回も前回に引き続いて、
「浮気した相手をずっと許せずに束縛し続ける原因」(オセロ症候群)
について私見をお書きしたいと思います。
<浮気した相手をずっと許せずに束縛し続ける原因(2)>
③不快刺激から生じた不快感情を保持し続けている
「夫がまた浮気するんじゃないか?」という不安
浮気された時の悲しみ・怒り、
「また見捨てられるのでは?」という恐怖
等の”不快感情”がずっと保持され、何かの引き金が引かれると
その不快感情が表出し制御不能になってしまう。
この”不快感情”が保持され続ける原因として考えられるのは、
(1)愛着形成に問題があり、不快感情を和らげる脳機能が欠けている為、
抑圧し続けている
(2)前回述べた「自己愛型」の人にとっては、
不快感情は相手を意のままにコントロールする為には好都合なので
無意識が意図的に反芻し、保持し続けているとも考えられる
④不快感情に対する防衛反応が”闘争”に固定されている
そうして保持され続けている不快感情への防衛反応として、
”怒り”等を用いた闘争反応を使い、二度と自分が傷つかない様に、
或いは二度と自分の意志に反抗できない様に、相手の自由を奪い、
コントロールし続ける戦略を採り続けていると考えられる
⑤それらの不快感情や防衛反応が制御不能になっている
この、「不快感情」や「防衛反応」が制御不能になっているから、
「わかっていてもやめられない」状態になっていると考えられます。
では何故制御不能になっているのか?
→それは思うに、論理的思考・意志等の「意識」の場である
前頭前野等の大脳皮質の機能が充分には働かず、
感情・感覚等の「無意識」の場である大脳辺縁系の暴走を止められなく
なっているのでは?と考えます。
そしてその大脳皮質の機能不全は、
「持って生まれたもの」
と
「愛着形成不全」等の環境因から来るものの2つであると考えます。
それでは次回は、
「どうすれば不倫・浮気をした夫(妻)を許せるのか?」
(或いは、どうすればオセロ症候群から脱出できるのか?)について
お書きしたいと思います。
<次回へ続く>
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