コラム/2022-09-19
「他人と関わりたいけど関われない」と悩んでいる君へ③
<前回からの続き>
前回、
「自分という人格は1つしかないのではなく、
丁度”親”である君と子供達で構成されている家族の様なもの」
「そして、寂しがり屋で傷つきやすい甘えたさんの末っ子を
お姉ちゃん、お兄ちゃん達が守ろうとしてくれている」
とお書きしました。
この中で、
「寂しがり屋で傷つきやすい甘えたさん」の”末っ子”は
常に愛情や助けを求めているけれども凄く敏感なので、
それが叶わないと感じた時には泣きじゃくったり、とても落ち込んでしまう。
例えば、
友達になりたくてクラスの他の子に思い切って「お早う!」と言ったのに、
相手の子は”面倒臭そうに”形式だけで「お早う!」と答えた事に
気が付いてしまい、
「僕の事受け容れてくれないんだ・・・」と傷ついてしまう。
他にも、
独りで居る自分の事を、ニヤニヤして見下げる様な笑みを浮かべている
クラスメイトの様子を背中越しに感じてしまい
「みんな私の事を馬鹿にしてるんだ・・・」と恐怖を感じてしまう。
そんな事が毎日、毎分続いたら、とてもじゃないけど授業を受けたり、
宿題したり、部活をしたり、遊んだりどころじゃなくなってしまう。
たとえて言うと、
仕事や家事・育児や趣味で忙しい”親”が、
すぐ傷ついて大泣きして「かまって、かまって!」とまとわりつく末っ子
の相手をし続ければ、何にもできなくなってしまう。
だから上の子達(お姉ちゃん。お兄ちゃん)に
「末っ子の面倒を見てやって!」
と頼んだんだ。
そして、
お姉ちゃん・お兄ちゃん達はそれ以上末っ子が傷つけられない様に
必死で守り続けてくれているんだ。
たとえば、
一番上のお姉ちゃんは「凍りついたり、黙る事」で、
目立ったり、相手に余計な事を言ってもっと嫌われる事を防いでくれているし、
二番目のお姉ちゃんは「相手に合わせる事」で、末っ子が相手から攻撃される
のを防いでくれている。
だからこのお姉ちゃんが出て来ると「嫌!」とは言わないし、
イラっとしてもニコニコするし、相手が悪いとは思わずに自分が悪いと
思う様になるんだ。
そして長男は「逃げる事」で末っ子が傷つかない様に守ってくれている。
だから独りになろうとするし、学校へ行けなくなったり、ゲームに没頭
したりなんかはこのお兄ちゃんが守ってくれているからだよ。
そして次男は「相手に怒りを出す事」で末っ子を守り続けてくれているんだ。
このお兄ちゃんがよく出て来るのは、
家に居る時やお母さん・お父さんと居る時じゃないかな?
末っ子が「ママ!僕の苦しみをわかってよ!」と訴えても、
一番わかって欲しいママやパパにわかってもらえずに傷ついたら、
このお兄ちゃんが末っ子を守ろうとしてママ(やパパ)にキレたり、
物に当たったりする事もあるよね。
そして、
末っ子が敏感過ぎるのは持って生まれたものか幼い頃に傷つけられた事
が原因だから、決して君のせいじゃないよ。
そして凍り付いたり、自分の意見を言えなかったり、ゲームに逃げたり、
お母さんにキレたりするのも末っ子を守る為にお姉ちゃん・お兄ちゃん達が
必死でやっている事だから、許してあげて欲しいな。
君の”中”の家族=純粋な末っ子と
その子を必死で守っているお姉ちゃん・お兄ちゃん達・・・。
みんな優しくていい子ばかりだよね。
だったら、何故今の君は苦しいんだろうか?
その理由を次回お書きします。
<次回へ続く>
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