コラム/2022-09-23
「他人と関わりたいけど関われない」と悩んでいる君へ⑤
<前回からの続き>
前回、
「君の苦しみは、何かのきっかけで自分の中の子供達の感情に圧倒されて
”親”である君が居なくなっちゃうのが原因として考えられる。
そしてそうなると、学校行ったり、他の人と交流したり、勉強したり、
友達と遊んだり、部活や習い事したり将来を夢見たりって事が
できなくなっちゃう。」
とお書きしました。
そうだとすれば、君はどうすればこの苦しみから抜け出せるのか?
そのヒントを今回お書きしたいと思います。
<「他人と関わりたいけど関われない」苦しみから抜け出すヒント(1)>
①「どの子が出て来たのか?」を気づく
例えば、
ふと何かを感じたり考えたり想像したりして、強い感情(不安・恐怖、
寂しさ、怒り、焦り、自己否定、逃げたい、死にたい等)が
襲って来たり、
強い感覚(頭がボーっとする、自分の感覚がなくなる、気力がなくなる、
震えやこわばり、呼吸が苦しくなる等)を感じた時は、
自分の中の子供達の誰かが出てきたのだと思って下さい。
そして、
「どの子が出てきてくれたのかな?」と考えて欲しい。
「寂しがり屋で傷つきやすい甘えたさんの”末っ子”かなあ?」
「凍りついたり、黙る事で末っ子を守ってくれてる
”一番上のお姉ちゃん”かなあ?」
「相手に合わせる事で末っ子を守ってくれてる
”二番目のお姉ちゃん”かなあ?」
(このお姉ちゃんは、”自分が悪いから”とか”自分がダメだから”等と
自己否定する事で末っ子への相手の攻撃を防いでくれる時もあります)
「逃げる事で末っ子を守ってくれてる
”一番上のお兄ちゃん”かなあ?」
(このお兄ちゃんは学校に行かせなかったり、ゲームや過食に没頭させて
くれたりもします)
「相手(や自分)に怒りを出す事で末っ子を守ってくれてる
”二番目のお兄ちゃん”かなあ?」」
(このお兄ちゃんは、お母さんにキレたり、自傷行為や自分を消そう
ともしてくれます)
②「なんでそんな事をするのか?」と”その子”の訴えを聞いてあげる
必要以上に怖がっていたり、黙っちゃったり、自己否定したり、
学校休んでゲームに没頭したり、過食したり、相手にキレたり、
物に当たったり、自傷行為をしたり、死のうとしたり・・・
自分のそんな部分は
「いらないもの」「憎むべきもの」「変えなきゃいけないもの」と
否定的にとらえちゃうと思うけれど、
みんな君の大切な子供達で、
どの子も「幸せになる為」に働いてくれているんだ。
だから、
「どの子が出て来たのか?」がなんとなくわかったら、
その子の訴えを”親”としてちゃんと聞いてあげよう。
例;
(末っ子)
「仲良くしたいのにクラスのあの子に嫌われた!辛いよ、怖いよ!」
(二番目のお兄ちゃん)
「あいつ!許さない!」
(一番上のお姉ちゃん)
「でも、怒った顔を見せたり余計な事を言ったら
益々嫌われて末っ子がもっと傷つくから黙らせてるの」
(末っ子)
「もうクラスの誰も”お早う”って言ってくれなくなった・・・。
辛いよ、苦しいよ!」
(一番上のお兄ちゃん)
「末っ子が苦しんでるのを見てられない!
だから学校を休ませて、ゲームで気を紛らわさせてあげたい!」
等々。
次回はこの続きを書きます。
<次回へ続く>
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