コラム/2022-09-30
後悔や恨みを手放すには?
<前回からの続き>
前回、
「後悔や恨みを持ち続けている人は、恐らく今現実に行き詰って
幸せな未来も描けなくなってしまってる状態だと想像できる。
そして
自分には今の現実を変える力が無いと思ってしまい、
今の自分を守る為に、過去の自分や他人のせいにしている
と考えられる。」
とお書きしました。
もしそうであるならば、
どうすれば後悔や恨みを手放せるのでしょうか?
今回はそのヒントをお書きしたいと思います。
<後悔や恨みを手放す為のヒント>
①今の自分の苦しみに目を向ける
「今、何が苦しいのか?」「どの様に行き詰ってるのか?」
「何がうまく行っていないのか?」等を、
自分の感情も含めてできるだけ沢山書き出してみましょう。
例:「最初の会社を辞めて以来、転職ばかり繰り返してしまっている。
今の会社でも浮いてしまい、会社に行き辛くなってしまっている。
また辞めてしまうと自分には未来が無いと感じて絶望感に襲われる。
そしてそんな自分が情けない」
②”理想の親”として自分に共感してあげる
「もし自分に子供が居て、その子が成長して今の自分と全く同じ状況で
全く同じ悩みを抱えているとすれば?」と想像してみましょう。
そして”理想の親”の立場で、
「①」で書いた”我が子”の苦しみへの共感を書いてみましょう。
(できれば「①」は紙の左半分に、「②」は右半分に書くのが良い
と思います)
例:「今の会社でも浮いてしまったと感じてるから、行くのが辛いよね。
未来が無いと感じたら、そりゃ絶望するし情けなくも感じちゃうよね。
苦しかったね・・・」と”我が子”にハグするイメージ等。
③”理想の親”として自分を擁護してあげる
引き続き”理想の親”として、”我が子”を擁護する言葉を
(これもできれば紙の右側に)書いてあげましょう。
例:「最初の会社を辞めた時は、自信もあったしスキルアップしたい
というあんたの思いがあったものね!
それは間違ってなかったと思うよ。
その後の転職先はブラック企業っぽかったり、
パワハラちっくな部長についてしまったり、
辞めた方が良かったと思うよ。
だって、あのまま居たらあんたはうつや病気になってたかも知れない。
私は、あんたが元気で居てくれさえすれば幸せだよ。」等。
④”理想の親”として自分を勇気(力)づけてあげる
更に引き続き”理想の親”として、”我が子”を勇気(力)づける言葉を
(これもできれば紙の右側に)書いてあげましょう。
例:「そんな中、あんたは何度も心が折れそうになりながらも、
”親に心配かけまい”と、ニートにならずに
辞めても必ず転職先を見つけてきたよね!
今の会社だって、”休みたい”気持ちと毎朝戦いながらも
手を抜かず頑張ってるよね!優しいね!偉いね!
あんたは昔からそういうところがあった。
例えば小学校の時には・・・」等
⑤”理想の親”として自分を一押ししてあげる
最後に”理想の親”として、”我が子”を一押しする言葉を
(これもできれば紙の右側に)書いてあげましょう。
例:「あんたが転職しようが、給料が下がろうが、同期の人達に
遅れをとろうが、そんな事はどうでもいいの。
兎に角、あんたが元気で幸せならば私はそれで充分。
ところで、あんたの幸せって何なの?
それに近づく為に今できる小さな一歩って何?
私も応援してあげるから!」
⑥「①」~「⑤」をできれば毎日繰り返す
「後悔」や「恨み」が持続し続けるという事は、
脳にその神経回路が形成されている筈です。
それと同様に、
今の苦境を抜け出す為の新しい神経回路を作る必要があります。
その為には「同じ思考を繰り返す」必要があります。
※お独りでは難しい場合はお気軽にご相談下さい。
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