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コラム/2022-11-02

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強迫行為や自傷(他害)行為が無くなる為のヒント①

<前回からの続き>

前回までの私の推察に基づいて、
今回と次回で

「強迫行為や自傷(他害)行為が無くなる為のヒント」
をお書きしてゆきたいと思います。




<強迫行為や自傷(他害)行為が無くなる為のヒント①>

①心を安定させる介入

誰しも、
何かのきっかけがあってそれが引き金になるとスイッチが入った様に
過去の後悔や心の傷、或いは将来の不安に襲われる時があると思います。

そんな時、生まれつき(生得的に)不快刺激・不快感情に敏感な感覚過敏
を有している人(後天的な場合もありますが)は、
それらの不快刺激(記憶や感情)に対して、非常に強い反応が生じるでしょう。

そして余りにも強い反応の為、その不快刺激(記憶・感情)から逃れられずに、
大脳皮質(=意志・意識)が大脳辺縁系(=無意識)に凌駕され、機能停止
してしまう。

その為、
注意がそこへと集中し続ける事を止められなくなる(意志の力は無力になる)
と考えられます。

即ち、
「過去の心の傷がずっと消えない」「後悔や他者への許せない気持ちが続く」
「まるで不安の材料を探しているかの様に、次から次へと不安が浮かぶ」
・・・等々。

そして意志の力の機能停止により
容易に(無意識の)防衛反応が自動的に起動して、

不快刺激(記憶・感情)から「逃げる」反応として「強迫行為」

「戦う」反応として「自傷・他害行為」が生じるのだと考えます。


※1:この辺りは前々回の「メカニズム」をお読みください。

※2:防衛反応としては他にもありますし、「逃げる」=「強迫行為」、
   「戦う」=「自傷・他害行為」とは限りませんが、
   それらは他の”疾病”と言われるものに属しますので、
   今回は取り上げません。


ここで、介入(変化)が難しい部分としては、
「感覚過敏」の部分だと考えられますので、
それ以外に的を絞って改善に向けての変化を狙います。

即ち、以下のポイントです。

(1)環境を変える


 現在の環境が不快刺激・不快感情を誘発し易いのであれば、環境を変える。

 例えば、
 家で個室を作る・部屋替え・転居・転校・転職・部署異動・席替え・
 保健室登校・登校しない・独り暮らし・別居・・・等々。

(2)大脳皮質の機能停止を防ぎ、
 不快刺激・不快記憶・不快感情への集中の持続を避ける
 (イライラ・不安・絶望感や「強迫観念」、反芻思考等の解消
 へと繋がります)


 何かのきっかけでスイッチが入り、
 無意識の”座”であると考えられる「大脳辺縁系」に
 意志・意識の”座”と考えられる大脳皮質が凌駕され、
 機能停止に追い込まれる事を防ぐ必要があると思います。

 その為にはまず、特にスイッチが入ったと感じた時には
 大脳辺縁系から生じる不快記憶・不快感情に圧倒されずに
 意志・意識を失わない様な工夫が必要であると考えます。

 例えば、
 「スイッチが入った」と感じた時には、アラームをセットし、
 3分毎に「不快記憶・感情」への集中

→難しいゲームや誰かと話す、LINEをする、家事や趣味をする、
 子供の相手をする、ヨガのポーズなど運動をする

→「不快記憶・感情」へ集中する

→難しいゲームや誰かと話す、LINEをする、家事や趣味をする、
 子供の相手をする、ヨガのポーズなど運動をする

→「不快記憶・感情」へ集中する

といったルーティンを繰り返す。
 (※つまり、意志・意識を使わないとできない事をやる)

 そして、「不快記憶・感情」への集中する時間を徐々に減らしてゆき
 意志・意識を使わないとできない事への集中する時間を増やしてゆく

 
 ※他にもマインドフルネスや湧き出してくる不快記憶・感情を
  実況中継の様に言葉にし続けたり、文字で書き出して行ったり、
  絵に描く、それを歌にする、

  楽しかった過去のシーンやなりたい未来の自分、
  理想のパートナー等についての空想・妄想を膨らませてゆく、

  等も意志・意識の働きが必要ですので
  大脳皮質の機能を停止させない工夫と言えるでしょう。

(3)防衛反応のベクトルを変える


 これについては、
 次回の「②強迫行為、自傷・他害行為に”代わる”ものを見つける介入」
 で詳述します。

<次回へ続く>



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