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コラム/2022-11-04

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強迫行為や自傷(他害)行為が無くなる為のヒント②

<前回からの続き>

今回は前回に引き続き、

「強迫行為や自傷(他害)行為が無くなる為のヒント」
をお書きしてゆきたいと思います。




<強迫行為や自傷(他害)行為が無くなる為のヒント②>

②「強迫行為」,「自傷・他害行為」に”代わる”ものを見つける介入


 以前
「強迫行為や自傷・他害行為が生じるメカニズム」でお書きした様に、

 不快刺激から生じた不快記憶や不快感情から
 自分の身を守る為の防衛反応として
 「強迫行為」(不快記憶・感情から逃げる)
 や
 「自傷・他害行為」(不快記憶・感情と戦う)
 が起動するのであれば、

 それを無くそうとする事に大きな抵抗が生じるでしょう。


 譬えて言うと、
 戦地で銃を持った敵に周りをぐるっと囲まれて、逃げ場を失った時に
 「怖くても我慢しろ」と言われたらどうなるでしょうか?
 
 また同じ状況で自分の銃を取り上げられて、
 相手をやっつける事も自害する事もできなくなったら
 その恐怖に耐えられるでしょうか?

 上の例は、
 「逃げる」事も「戦う」事もできない状況下では、
 恐怖や不安等の不快感情がピークに達してしまうという事を表しています。

 言ってみれば、
 「強迫行為」はそんな状況下での「逃げるルート」であり、
 「自傷・他害行為」は「戦う為の武器」であって、
 それらを失う事は自分の命を守る為の唯一の望みが失われる事になります。

それでは、どうすれば良いのでしょうか?


 先程のたとえ話で言いますと、
 絶望して、ふと足元を見ると小さな穴が空いてます。

 必死で手で土を掘り返すと、地下へ通じる道が見つかりました。

 泥だらけになりながらその穴を進んでゆくと、
 途中で最新式のマシンガンを見つけ、
 自分の中に勇気や活力が戻って来るのが感じられました・・・。

 そうです、
 代わりになる「逃げるルート」代わりになる「戦う武器」が手に入れば、
 希望が持てて救われる訳です。

 「強迫行為」(逃げる)、「自傷・他害行為」(戦う)で言いますと、

 「強迫行為」に代わる(不快記憶・感情から)逃げる行為
 「自傷・他害行為」に代わる(不快記憶・感情と)戦う行為を見つけて
 そちらへと移行してゆくのがスムーズな方法だと思います。

 だとすれば、
 その新たな”移行先”はどうやって見出せばよいのでしょうか?


 思うに、この”移行先”は個々人によって異なると考えられます。

 それ故、より”適切な移行先”を見出す為のカウンセリングが必要である
 と思いますので、
 ここでは、その「見つけ方」のヒントをお書きしたいと思います。


 例えば、以下の質問を自分に問うてみるのも良いでしょう。
「今迄に”スイッチ”が入ったと感じたけど、
 強迫行為や自傷・他害行為に繋がらなかった場面は無かっただろうか?
 ・・・。
 少しでもそんな場面があったのであれば、
 それは何を考えたり、何をした時、どんなシチュエーションだったのか?」

等と過去の”例外”的な状況を思い出し、その状況を再現してみる。


→例えば、
「そう言えば、”スイッチ”が入った時にたまたまLINEの着信があって
 その時は強迫行為をしなかった」であれば、
 スイッチが入った時に誰かにLINEを送る、等。

「或る日突然、強迫行為や自傷・他害行為をやる気が全く起きなくなった
 とすれば、それに囚われていた時間の代わりに何をしたいだろうか?」

 等と、未来のそういった行為に”代わるもの”の探索をします。

 もしその答えが、
「好きなゲームをしたり、”推し”の動画を見る」であれば、
 スイッチが入った時にそれをやってみるのも良いでしょう。


つまり、
その行為を無くすのではなく、その行為に代わるものを見つけて、
そちらの方向へ移行する方が、
無意識の抵抗が少ない分、スムーズに行く場合が多いと思います。


お一人で難しい場合はお気軽のご相談下さい。



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