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コラム/2022-11-09

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何故不安・恐怖に襲われ続けるのか?

<前回からの続き> 

前回、
「不安・恐怖はある意味では”生きる術”であって、
それらを無くす事は一概には賛成できない」
といった私見をお書きしました。


今回は、
私がそう思う理由を不安・恐怖の意味付けを基にお書きしたいと思います。




人(や動物)は何故不安・恐怖を感じるのでしょうか?


それは恐らく、
「このままでは心身の安心・安全が脅かされるよ!
だからそれから身を守る準備をしなさい」
という意味があるのだと思います。


例えば酷いパワハラやいじめに遭っている人が、
毎朝会社(学校)に行く恐怖や不安に”打ち勝って”無理して行き続けると
ある日突然体が動かなくなり行けなくなってしまう・・・。


これは「危険な場所から逃げて生き延びろ!」
 という恐怖・不安が発する”警告”を無視し続けた結果だと思います。

それ故、そういった”警告”を無視し続けると
取り返しがつかなくなる事もあるでしょう。


ただ、前回お書きした「例」の様な人達は、
周りから見れば「考え過ぎよ!」とか「気にしない様に!」
言われてしまったり、

医者へ行くと「心身症」「パーソナリティー障害」「醜形恐怖」
「社交不安障害」「不安神経症」等といった
所謂”病気”とみなされる事もあるでしょう。


そしてそんな周りの反応に、
「気にし過ぎる私、そしてそれをやめられない私は”普通”じゃない」
「私は病気。メンヘラなんだ!」等と、
どんどん自己効力感や自己肯定感が失われてゆく恐れもあります。


そしてそうなると益々「私の力ではどうする事もできない」とか
「私は周りの人に比べて劣っている」等といった信念が強められ、
不安・恐怖も益々強くなってしまうでしょう。


ところで、
こういった不安・恐怖に襲われ続ける人は、
何故”普通の人”ならやり過ごせる不安・恐怖を異常に強く感じてしまう
のでしょうか?


それは恐らく遺伝的な要素が強い「刺激(特に不快刺激)に対する感度の差」
だと思います。


例えば、
鳩に恐怖を感じる人もいれば、鷹や鷲を飼いならしている人もいます。

或いは、
高い所が苦手な人もいれば、スカイダイビングを趣味にしている人もいます。


つまり、
恐怖・不安等を感じにくい人は不快刺激に対して生まれつき鈍感で、
逆にそれらを感じやすい人は不快刺激に対して生まれつき敏感である
と言えると思います。


例えば、
そういった不快刺激に対して生まれつき敏感な人が飛行機事故の映像を見て、
「飛行機は落ちるから怖い」といった信念が刷り込まれたとします。

そんな人が
”飛行機で出張してくれ”と言われたら、
出張の日まで恐怖・不安に襲われ続けるでしょう。

そして搭乗した飛行機が乱気流に巻き込まれて大きく揺れたら、
強い恐怖を感じて、無事目的地に着いたとしても「もう二度と乗らない」と思うでしょう。

それからは”あの時の恐怖”を反芻し続けて、飛行機での出張を拒否したり、
どんなに遠くても電車や船を利用する等、恐怖・不安を避け続けるでしょう。
”鈍感な人”にはできない(笑)、万全のリスクマネージメントです)

それでは、
そういった生まれつき不快刺激に対して敏感な人にとって、
不安・恐怖が無くなるという事は一体どういった意味になるのでしょうか?


その事について、次回お書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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