コラム/2022-11-14
不安・恐怖に襲われ続ける人はどうすれば良いのか?①
<前回からの続き>
前回までに
「不安・恐怖等を感じやすい人は生まれつき不快刺激に対して敏感で、
不安・恐怖に集中し続ける事で、心身の安心・安全を保とうとしている、
言わばそれが生きる術、リスクマネージメントであると考えられる」
「そして、不安・恐怖には希望が含まれている。
だから闇雲に不安・恐怖を無くそうとすると、
無価値感といった究極の自己否定から来る絶望を感じたり、
”死の恐怖”といった不可避の恐怖に直面して絶望を感じてしまう。」
といった私の考えをお書きしました。
かと言って、
不安・恐怖に襲われ続けて、現実生活に支障が出てしまっている人は
「何とかしたい」と思われるでしょう。
それでは、不安・恐怖に襲われ続ける人はどうすれば良いのでしょうか?
今回からはそのヒントをお書きしてゆきたいと思います。
※これらのやり方の詳細をお書きしようとすると本1冊分になってしまう
でしょう。
ですから、
更なる詳細をお知りになりたい方はカウンセリングを受けられるか、
私の今迄のコラム(ブログ)をお読みになってそれを繋ぎ合わせれば、
ヒントとなると思います。
<不安・恐怖が無くなる為のヒント~上>
①本当の不安・恐怖まで掘り下げてゆく
→「もしその不安・恐怖が現実になったとすれば最悪どうなるのが心配?」
といった質問を自分にし続け、根源にある不安・恐怖をあぶり出す。
(注:紙に書き出してゆく事)
例えば前述の「例」で言うと・・・
「旦那は今日も帰りが遅い・・・”仕事だ”って言ってるけど、
本当は浮気してるんじゃないのかな?この前も携帯にGPS付ける
と言ったら怒っていたけど、本当に潔白ならそんなムキにならないはずだ。
浮気の証拠を掴もうと、旦那のパソコンや携帯のチェックをやめられない。」
→
Q:「もし本当に夫が浮気してたとすれば最悪どうなっちゃうのが心配?」
A:「夫と別れて、子供に辛い思いをさせてしまう・・・」
Q:「もしそうなっちゃったとすれば、最悪どうなっちゃうのが心配?」
A:「色んな事情で実家には頼れないし・・・
独りで子を育てないといけなくなる」
Q:「もしそうなっちゃったとすれば、最悪どうなっちゃうのが心配?」
A:「仕事と家事・育児に追われ一杯一杯になって、私がそうされてきた様に
子にストレスをぶつけてしまうかも知れない・・・」
Q:「もしそうなっちゃったとすれば、最悪どうなっちゃうのが心配?」
A:「私の母親みたいになってしまった自分を責めて絶望を感じる」
Q:「もしそうなっちゃったとすれば、最悪どうなっちゃうのが心配?」
A:「最悪、子と心中しちゃうかも・・・」
Q:「もしそうなっちゃったとすれば、最悪どうなっちゃうのが心配?」
A:「心中したら・・・
なんでこんな事になったんだろうと、悔いが残ると思う」
②その”最悪”が現実になった時の感情を感じる
→
「もし、心中しちゃって悔いが残ったのがたった今だとすれば
どんな気持ちになる?」
と、
その時の自分に身を置いて、出て来る感情を感じてみます。
例えば、「悔しい!・・・許せない!・・・・」
(もっとその感情に浸り続けて)
→「悲しい!・・・やるせない!・・・情けない!」
→感情を感じ切ったら、それを紙に書き出しておきましょう。
(注:その感情を感じきる事。但し圧倒されそうであれば、
出て来る感情を一つずつ紙に書き出してゆく事)
次回は、この続きをお書きします。
<次回へ続く>
コメント