コラム/2023-01-25
どうすれば他人との適切な距離が取れるのか?③1対1編(2)
<前回からの続き>
<どうすれば他人と適切な距離が取れる様になれるのか?
(1対1編)(2)>
前回お書きした「A」「B」「C」の例の様に、”調整役”の部分(脳の回路)は
多くの場合、安心・安定をもたらす様なイメージや思考を送り込んでくれる
筈です。
例えば「A」の様に相手への怒りに対しては、
相手の優しさやしてくれた恩等、
つまり”相手は敵では無くて味方だよ”
という事を示すイメージや思考を送り込んでくれている訳です。
また、「B」「C」の様に嫉妬心や不安・恐怖に対しては
相手との楽しい思い出や優しさ・気遣い等、
つまり”相手は私の事を十分に大切に思って、愛してくれているよ”
という事を示すイメージや思考を送り込んでくれている訳です。
ですから、
彼氏など「適切な距離が取りたい!」と感じている相手に対して、
「彼に怒りや不信感や不安、嫉妬等を感じた時に、
もし彼がヒロミなら、”調整役”の部分(脳の回路)”はどんなイメージを見せて
どんな思考を送り込んでくれるだろうか?」
と考えて、
彼氏に当てはめて、該当するイメージや思考を持ってくる練習を重ねる
のが役に立つと思います。
例:「わ~今、淳君(彼氏)にムカついた!・・・
でも、彼が優しくしてくれた場面をできるだけ思い浮かべよう!
・・・え~と、あの時もそうだよなあ、そしてあの時も・・・。
有難いなあ~・・・”この人は私の味方だ!”・・・
その言葉、何度も心の中で唱えよう!」等々。
(2)適切な距離感が取れている相手が居ないと感じた場合
(”調整役”の回路が未形成の場合)
前回お書きした「(1)」を参考にして、
例えば、
A「相手が敵だ!と感じてイラっと来た時」
=”怒りの部分”が作動した時の為に、
相手が自分の味方だと感じた場面のイメージを沢山思い出し、
それに伴う考え(例:「彼は私の味方だ!」等)も併せて、
”調整役”と書いた紙の枠内にそれぞれタイトルを付けて書き出してみる
のもいいでしょう。
そしてその紙を持ち歩き、彼に「イラっ!」とする度にその紙を見て、
そこに書いてあるイメージを浮かべ、その思考(言葉)を唱える
のもいいと思います。
また例えば、
B、Cの「嫉妬や不安・恐怖、寂しさが出て来た時」
=”不安・恐怖の部分”や”過度に親密さを求める部分が作動した時の為に、
相手が自分を大切にしてくれているとか愛情を感じた場面や
気遣ってくれた場面等のイメージを沢山思い出し、
それに伴う考え(例:「彼は私の事を大切に思ってくれている!」等)
も併せて、
”調整役”と書いた紙の枠内にそれぞれタイトルを付けて書き出してみる
のもいいでしょう。
そしてその紙を持ち歩き、彼に「不信・不安・嫉妬」等を感じる度に
その紙を見て、そこに書いてあるイメージを浮かべ、その思考(言葉)を
唱えるのもいいと思います。
それを繰り返してゆくと、”調整役”の部分(脳の回路)が形成されてゆく
筈です。
※詳細をお書きする事は紙面の都合上無理ですので、
一つのヒントをお書きするにとどめました。
それ故、お独りでは難しい場合はお気軽にご相談下さい。
次回は「他人と適切な距離感が取れる様になる為のヒント」の「集団編」
についてお書きしてゆきたいと思います。
<次回へ続く>
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