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コラム/2023-02-08

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”問題や症状”への集中から脱出する為のヒント②

<前回からの続き>

前回お書きした「①」によって、
トラウマ等の心の傷や不安を解消できれば、
集中する対象を”問題や症状”に繋がるものから別の対象に移行させましょう。


但し、その前に今現在の心を安定させる必要があると思います。
まずはそのヒントから。




<”問題や症状”への集中から脱出する為のヒント②>

②意識(大脳皮質)が無意識(大脳辺縁系)に圧倒されない様にする

「心を安定させる集中の対象を
 ”問題や症状”に繋がるものから別の対象に移行させる」

・・・言うのは簡単ですが、実行するのは難しいと思います。


何故なら、
そもそも心を不安定にしているもの
「感覚過敏」によって収集された
無意識下の過去・現在・未来の自分や他人に纏わるネガティブな記憶
(五感で感じたものや思考・信念、その時々の感情)が、

膨大な情報として、意識・理性を司る大脳皮質を常に圧倒し続けている
と考えられるからです。

ですから、
例えばゲームや動画に集中しようとしても
無意識下の膨大な記憶に圧倒されるとすぐに集中が妨げられるか、
ゲームや動画を見るのをやめれば、すぐにまたカオスの状態に戻って、
元の対象に集中してしまうでしょう。

だとすれば、
まず無意識から意識に上がって来る膨大な記憶に巻き込まれない様に、
距離を取る事から始める必要があると思います。

それでは、
どうすれば意識が無意識に圧倒されない様に距離を取る、
つまり自分を客観視したり俯瞰で見る事が出来る様になるのでしょうか?

今流行のマインドフルネス等も意識が無意識と距離を保ち、
巻き込まれない様にする方法ですが、
簡単な方法としては、「紙に書き出す」という事が役に立つと思います。

以下、その手順をお書きします。

(1)無意識から湧き出して来るネガティブな感情・感覚・記憶。思考・信念
 等を都度書き出してゆく


(2)書き出したものを下記の6つに分類・仕分けしてゆく

 例えば、
 A「過去の自分に纏わるもの」

  「あの時の出来事で恥の感情と罪悪感を感じ、
    自分はダメ人間だと思った」


 B「過去の他者に纏わるもの」

  「母にあんな事を言われて悲しかった。もう誰も信じられないと思った」


 C「今の自分に纏わるもの」

  例「私はコミュニケーションが苦手で、他人と関わるのが怖い!
    こんな私なんて生きている価値が無いと感じる」


 D「今の他者に纏わるもの」

  「彼は今日もすぐに返信をしてくれない。
    ”他の女の子と会ってるのかな?”と思って胸が締め付けられる。
    淋しいし、情けないし、ムカつく!
    あれだけ”好きだよ”と言ってた癖に、
    やっぱり私の事なんてどうでもいいんだ・・・」


 E「未来の自分に纏わるもの」

  「また、会社がしんどくなって辞めちゃった・・・。
    もう何回目だろう?
    このままじゃあ、私の将来どうなっちゃうんだろう?・・・
    こんな私なんて誰も必要としてくれないんだ、と思うと
    不安と恐怖と絶望に襲われる」


 F「未来の他者に纏わるもの」

  「最近、彼は”忙しいから”と、会ってくれる回数が減ってきた
    ・・・。
    もしかしてフェイドアウトしようとしてるのかな?
    と考えると、胸が苦しくなって、今夜も眠れそうにない。
    結局私なんて誰からも愛されないんだ・・・」


 
ここまでできれば、
集中する対象を”問題や症状”に繋がるものから別の対象に移行させる
為の準備完了です。

次回からは、「集中先を別の対象へ移行させるヒント」
お書きしてゆきたいと思います。

<次回へ続く>



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