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コラム/2023-02-22

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愛着形成と愛着の回路②愛着障害とは?

<前回からの続き>

それでは、
「愛着障害」とは何なのでしょうか?

今回はそれについてお書きしたいと思います。




②愛着障害とは?

前回お書きした「愛着形成」がうまく行われた場合は、
「愛着スタイル・パターン」は「安定型」を示し、

何らかの事情でこの愛着形成がうまくなされなかった場合は、
(ボウルビィの共同研究者のエインスワースによる分類によれば)
「不安定型」である「回避型や両価型」を示します。
(※後に「無秩序型」も加えられた)


そして、
子供の時に身についたこの「愛着スタイル」(安定型か不安定型か?)は、

多くの場合大人になってからも続き、
その後の人生が「生き辛くなるか、否か?」を左右すると考えられます。


例えば、
或る女性の子供時代の母親が、
その人に「あんたなんか産むんじゃなかった!」等と時々暴言や暴力・DV
を行っていたり、家から締め出したり、時に外出先で置き去りにしたりした
とします。


でも、
一方ではお弁当を作ってくれたり、病気の時には看病してくれたり、
母親の優しさを感じた事もあった・・・。

更にはシングルマザーで女手一つで苦労して育ててくれてる姿
目の当たりにしていたとします。


こういった場合は、
この人にとって愛着の対象である母親は、
ある時は安心・安全をもたらす「理想的な優しいお母さん」で、
「助けてあげなきゃ!」「良い子でいなきゃ!」と感じ、

またある時は恐怖や危険をもたらす「恐ろしい存在」であって、
脅えて凍り付いたり、逃れようとしたり、でも逃れられない苦しみから
死を意識したり、「いつか復讐してやる!」等と感じたかも知れません。


やがて
その女性成長して大人になって、恋人ができたとします。


最初は「理想的な優しい彼」(安全基地)とみなして、
彼に甘えたり、気遣ったり、尽くすかも知れません。

ところが、
彼が自分の思い通りにラインの返信をすぐくれなかったりすると、
見捨てられる恐怖等から不安定になり、猛烈な罵倒のラインを送り続ける
かも知れません。

また、
それに業を煮やした彼がその女性から距離を取れば
その気配を感じた女性は、その恐怖からまたも不安定になって
「死んでやる!」と自傷行為を行うかも知れません。
(※その女性を精神科へ連れて行ったとすれば
 「境界性パーソナリティー障害(BPD)等と診断されるかも知れません)


また、
別の女性の子供時代では、
何らかの事情で親に放ったらかされて育ち、いつも淋しくて不安な夜を過ごし

親がたまに帰って来た時に「ねえねえ!ママ、学校でね・・・」
と話し始めても、
「また今度にして!ママは忙しいの」とそそくさと化粧を整える親に
「行かないで!ずっと傍に居て!」と言えずに
また苦しい夜を過ごす事になってしまったとします。


やがてその女性が成長して、
友達や彼氏と親しくなればなる程、何故か不安になって
関係を絶ってしまったり、離れて行ってしまう事を繰り返して、
いつも孤独を感じているかも知れません。


ですから、
子供時代における「愛着形成」はそれほど大切なものだと思われますが、
私はこういった典型的なケースではなくても、
根っこに愛着障害と思しきものを抱えて生き辛くなっておられる方
とも数多く接して来ました。

(同じ親・成育環境の許でも、兄弟姉妹によってはそうなる人とならない人
 が居らっしゃると思います)


それでは、
何故「愛着障害」になってしまうのでしょうか?

次回は
「愛着障害になる原因」を私の推察に基づいてお書きしたいと思います。

<次回へ続く>

<次回へ続く>



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