コラム/2023-03-17
統合失調症③前駆期の症状の特徴~具体例
<前回からの続き>
今回は
「統合失調症」の前駆期に多く見られる”症状”についてお書きします。
(1)前駆期に多く見られる症状
感覚(特に聴覚や視覚)が過敏になり、
普段気にならない周りの音や雰囲気、人の表情・仕草・発する声や音
等に敏感になる。
(恐らく何らかのストレスが誘引になっていると思われる)
例:夜、自宅でくつろいで居ると、バイクや車の急発進する音が
いつも以上に気になった。
それが何度か続くと
「これは自分に向けての何かのサインではないか?」
等と気になってしまう。
また、道を歩いている時に、すれ違う人が”ゴホン”と咳をした。
似た状況が何度かあると「私に何か言いたい事があるのかな?」
等とこれもとても気になってしまう。
※この段階では”病識がある”(~な気がする、~かも知れない等)
場合が多いでしょう
そしてこれらの”サイン”や”メッセージ”を自分に対するネガティブなもの
(非難や否定・嘲り・攻撃等)として捉えてしまので、
まるで「いつまたピストルで撃たれるかわからない」恐怖から
自閉的になり、
益々そういったネガティブなサインやメッセージに対して
敏感さを増してゆく。
同時にその意味がわからず頭が混乱し続け、
過覚醒になり、夜も眠れなくなってしまったりする。
※この段階で”病識”は曖昧になり、幻聴等も出現する場合もあるでしょう
次回は
「統合失調症」の「急性期」に多く見られる”症状”についてお書きします。
<次回へ続く>
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