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コラム/2023-04-05

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統合失調症⑪本当の?原因<仮説(2)>

<前回からの続き>

前回、
統合失調症の発症をダムの決壊に譬えて
「貯水量が限界値を越えてダムが耐えきれず決壊してしまった状態が
 統合失調症なのでは?」

更には、
「統合失調症発症の一因とされる脳の神経伝達物質の機能障害は
 あくまで結果であって、そこに至る原因が別にあるのでは?」

といった私の想像をお書きしました。

もしそうだとすればですが、

①「限界値を超えて(脳の)ダムが決壊するに至ったものは何か?」

②「”脳の神経伝達物質の機能障害”は何故起こったのか?その原因は?」

③「統合失調症の本当の原因と考えられるものは何なのか?」

という部分が気になる所です。

今回は上記「①」について、私の想像をお書きしたいと思います。




①統合失調症の誘因


~「限界値を超えて(脳の)ダムが決壊するに至ったものは何か?」


私の考えでは、発症に至る誘引としては、
ストレスに対する脳の防御反応が限界値を超えた結果だと想像しています。


どういう事かと言いますと、
(遺伝的な要因や家族からの暴言・DV等を受ける環境で育った、
 いじめ等のトラウマチティックな出来事を経験した等の理由で)
「感覚過敏」、特に聴覚・視覚から入力される不快刺激に対する敏感さ
を有していた子供が居たとします。

その子は、
相手の怒声や不機嫌な表情に脅威を感じ、「相手を怒らせない様に」
と極度に気を遣い、自分の意見や感情を抑圧して相手に迎合したり、
他人との関わりを避けたり等、

まるで他人は「いつ銃で撃って来るのかわからない」という世界
を生きる事になってしまうかも知れません。

加えて、
親等の養育者との関係性の中で「愛着形成」が成されていなければ、
外にも内にも「安全基地」が無いといった、
まるでシェルターが無い戦場の中を生き抜いてゆくしか無くなるでしょう。

余談ですが、その昔ベイトソンが統合失調症の原因と考えた
 親と子の間の「ダブルバインド」理論の例では、
 恐らくこのこの母子の関係性は「不安定型愛着」で、
 子は恐らく「愛着障害」(=安全基地が作られない)になっている
 と考えられますので、
 統合失調症の原因としてはあながち無関係とは言えないと思います。


そうなると、
フロイドが言う所の自我の防衛機制等を最大限駆使して、
なんとか生き延びて来たが、
銃を持った人たちに至近距離で周りをぐるっと取り囲まれた
と感じる様なストレスに襲われると、万事休す。
今迄の防御反応が通用しなくなり、いよいよ命の危機に陥ります。


この危機的な状況では、
さながらダムが完全崩壊を防ぐ為に、
一部を決壊させる様な最終手段を採るでしょう。


つまり、
それまでの防御反応では防ぎきれない程にストレスが蓄積したか、
爆弾を投下される様な決定的なストレスを被った事が、
ダムの決壊を招いたものと考えます。

またまた余談ですが、”陽性症状”の幻覚や妄想は、ひと言で言うと
 「被支配・被コントロールによって自分の存在そのものが脅かされている」
 感覚と言えると思いますし、

 ”陰性症状”における引きこもり、うつ状態等の自閉的な傾向は
 過覚醒⇒低覚醒への移行のみならず、極めて自己防衛的に感じますので、
 私の考えを裏付けている様にも思えます。




次回は、
②「”脳の神経伝達物質の機能障害”は何故起こったのか?その原因は?」
についての私の想像をお書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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