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コラム/2023-04-07

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統合失調症⑫本当の?原因<仮説(3)>

<前回からの続き>

前回、

「遺伝的に或いは生育環境的に”感覚過敏”、特に聴覚・視覚から入力される
 不快刺激に対する敏感さを有していた人が、
 何らかの事情で愛着形成が成されなかった場合、
 不快刺激に対して、ありとあらゆる防御反応を駆使して生き延びてきた」

「でも限界値を超える不快刺激の蓄積や大きな不快刺激を被った為に、
 不快刺激によるストレスが個人の耐性の限界値を上回った場合、
 自らの崩壊を防ぐために、脳は最終手段を講じるのでは?」

といった私が想像する統合失調症の一因をお書きしました。

今回は、

②「”脳の神経伝達物質の機能障害”は何故起こったのか?その原因は?」
についての私の想像をお書きしたいと思います。

 

 
②”脳の神経伝達物質の機能障害”とは?

~何故起こったのか?その原因は?

は大きく分けて3層構造になっています。


第一層は、「脳幹」(中枢神経系を構成する重要な部位が集まる器官で、
生命維持に関与する大きな役割を果たしている)、

第二層「大脳辺縁系」(感情や情動の中枢)

第三層「大脳皮質」(知的・精神的活動の中心となっている部分)

です。

統合失調症は「脳幹」の視床、「大脳辺縁系」の基底核や扁桃体、
「大脳皮質」の前頭葉や側頭葉等の体積減少や血流低下等による
活動低下・活動異常によるものと考えられています。


ところで、皆さんは”悪夢”を見た事があるでしょうか?

恐ろしいものに追いかけられ、逃げても逃げても追いつかれる・・・。
或いは、恐ろしいシーンが何度も蘇る・・・等々。

夢を見てる時には「脳幹」から「大脳皮質」を活性化する神経刺激
が発せられることが確認されています。

そしてその刺激を受け取った大脳皮質が活性化され、
各領域に保存されたさまざまな記憶が引き出され夢体験となる
と考えられています。

そして、
大脳皮質のうち、後頭葉が刺激されて夢の中での鮮明な視覚体験が生じます
(因みに側頭葉が刺激されると聴覚体験が生じます)

そして夢見中は、前頭葉(前頭前野)の活動が低下する事により、
思考や創造性、推論等の認知・実行機能も低下し、
夢の内容を能動的に変えようとしたり「これは夢だ!」とも思えない訳です。
(言ってみれば病識が無い”夢識”が無い状態です)


統合失調症も、もしかすると
今迄の防御反応では防ぎきれない”生命の危機”に陥ったと感じた時に、
夢と同様に生命維持の中枢である「脳幹」が働き始めて、
生命維持の目的の為に大脳皮質を直接制御するに至ったのかも知れません。


もしそうだとすれば、
さながら「生命維持の最終兵器発動!」と言えるのかも知れません。

そして、
その目的に無関係な脳の部位(例えば前頭前野や大脳辺縁系の一部等)
活動低下に陥り、結果として体積が縮小するのかも知れません。


だとしても、何故ドーパミンなのか?

それは恐らく、ドーパミンを多量放出させる事で、過覚醒状態に持ってゆき、
現実のストレスや不安・恐怖から助け出す為ではないか?と思います。

そして、
その”過覚醒”(陽性症状)の反動が”低覚醒”(陰性症状)状態であり、
セロトニン等を多量放出させて、活動を低下させるのかも知れません。

ただ、
”敵に囲まれて生命の危機”に陥ってる状態は変わりませんので、
所謂”擬死”の状態を創り出して自己防衛をしてるのでは?と思います。




それでは次回は
③「統合失調症の本当の原因と考えられるものは何なのか?」
について引き続き私の想像をお書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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