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コラム/2023-04-17

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統合失調症⑯寛解に向けて~心理療法(1)

<前回からの続き>

前回までに
私が想像する「統合失調症」の原因として、


「遺伝的に、或いは生育環境等によって感覚過敏を有している」


「愛着形成が成されなかった、或いは消失した為に、
  他人との交流や日々の生活は、あたかも安全基地の無い戦場を
  生きる様な危険や恐怖に晒される事になる」


「その為に、ありとあらゆる防衛機制・防御反応を武器に生きてゆく
  事になる」


「そしてそのストレスの蓄積が限界を超えた場合や、
  それでは防ぎようの無い大きなストレスに晒された場合は、
  生命維持の最終兵器である脳幹が働き、直接前頭葉を支配する様になる」


「この生命維持の方法としては、
  ドーパミンを活用し「陽性症状」にもってゆき、
  恐怖・脅威から目を逸らさせる手法と

  セロトニンを活用し「陰性症状」にもってゆき
  ”擬死状態”となって身を守る手法がある」


とお書きしました。

勿論、
私のこの想像は科学的に裏付けられている訳ではありませんが、
もし仮に「当たらずとも遠からず」だとすれば、
統合失調症に対して、心理療法に何ができるのか?を考えてみました。




私は以前、「統合失調症」の発症ダムの決壊に譬えました。


それになぞらえてお話しますと

元々、貯水容量が多くないダム(感覚過敏)で、
ダムの厚みも薄く基盤も弱く(安全基地が無い)、

しかも台風等で岩や倒木が流れ込んで来た為に
ダムの壁に亀裂が沢山入っていた(ストレスやトラウマ)

そこへ大きな台風によって、大量の水と土砂がダムに流れ込んできた
(発症のきっかけとなるストレス)

ダム全体の崩壊を避ける為にダムは自ら壁に穴を開け、
大量の水を放出し始めた(症状の発症)

ここでまず必要な事は、壊れかけたダムを直す事ではなく、
下流の被害とこれ以上の崩壊を防ぐ為に、
ダムにこれ以上の水が流れ込む事を防いだり、
貯まった水を安全に減らしてゆく事だと思います。

言ってみれば薬物療法はこの緊急措置に当たると思います。

そしてそれが行われてこそ初めて、ダムの傷んだ部分を修復したり、
強度を増したり、ダムとして再び機能できる様にする事が可能となるでしょう。

私が考える心理療法の役目はこの部分だと思います。

心理療法は主に双方向の「対話」によって行われますので、
 急性期の陽性症状が強く出られている場合や陰性症状が強く、
 「他人と話すどころではない」という場合は、

 薬物療法によってある程度落ち着かれてから
 (譬え幻聴・妄想等があっても)でないと難しいです。




次回からは、
私が想像する「統合失調症の原因」を基に、
心理療法のヒントをお書きしてゆきたいと思います。

<次回へ続く> 



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