コラム/2023-06-05
他人と比べる事での苦しみから抜け出す為のヒント①
<前回からの続き>
今回からは、
他人と比べる事で苦しんでいる人が、そこから抜け出す為のヒント
をお書きしてゆきたいと思います。
前回、
「他人と比べる事で苦しくなる原因」として
私の推察を基に
A自分と他人との差異に敏感である
B思い込みの強さから自分を客観視できていない
(1)劣等感に集中し続けている
(2)嫉妬心に集中し続けている
C自分の努力だけでは実現が難しいものを”目標”としてしまっている
Dその”目標”を絞り切れていない
Eその”目標”に至る段取りが組めていない
Fいつまでも他人との比較に拘り続けて
”理想の他人”⇒”理想の自分”へと「内在化」できていない
といった「A」~「F」の要因をお書きしました。
今回からはその一つ一つに対しての解決法をお書きしたいと思います。
<他人と比べる事での苦しみから抜け出す為のヒント①>
A自分と他人との差異に敏感である
⇒”敏感さ”のベクトルの向きを変える
(1)今居る集団(クラス・友人関係・職場・サークル等)で、
自分が望む特性のうち、自分は持っているがそれを持っていない人を探す
例:「私は優しさや思いやりは大切だと思う。
この前クラスのAちゃんが落ち込んでいたので、
気になって声を掛けた。
でもBちゃんやEちゃんはAちゃんの事を無視してたよな・・・」
等。
(2)今居る集団の中で、自分が望まない特性のうち、
自分は持っていないが、それを持っている人を探す
例:「私は他人の陰口を言うのも聞くのも嫌だ・・・。
でもC子とF子はよく陰口を言い合ってるよなあ・・・」等。
(3)今居る集団の中で、自分と似たような特性を持っている人を探す
例:「気にし過ぎてしまう自分が嫌だけど、
そう言えばD子も私と似て、気にし過ぎるタイプだよなあ。
他人と話すのが苦手な私ってダメだなあと思うけど、
E子も会話が苦手っぽいから私と同じ様に悩んでるんだろうなあ」
等。
B思い込みの強さから自分を客観視できていない
⇒”思い込み”を緩めて自分を客観視できる様にしてゆく。
その為には”自分”から一旦離れて、
他人(自分の事を一番よくわかってくれている親・祖父母・親友、
或いは自分とそっくりな将来の我が子等)の視点に立ってみましょう
(1)劣等感への集中に対して
例:「私はみんなができる事の何一つとして満足にできない」
⇒(親友のA子ならどう言ってくれるだろうか?と考えて)
⇒「そんな事無いよ!あんたは人一倍優しいし真面目だし、
歴史の知識は本当にびっくりするくらい豊富だから、
とても勉強になってるよ!」
⇒そのA子が言ってくれるであろう言葉を紙に書いて、
自分に向けて言ってあげる、等。
(2)嫉妬心への集中に対して
例「G子は性格悪いのに顔だけで男子にチヤホヤされてる・・・悔しい!」
⇒(自分にそっくりな将来に授かった我が娘が同じ悩みを抱えてるとすれば、
私は娘に何て言ってあげるだろうか?と考えて)
⇒「それは悔しいわよね!でも、それって”男子にチヤホヤされたい”
と願ってるって事だよね!
あんたの良さって、明るい所と世話好きな所だから、
そこをもっと磨いてゆけば、チヤホヤされる様になるかも!」
⇒その、将来の私が娘に言うであろう言葉を紙に書いて、
今の自分に言ってあげる、等。
<次回へ続く>
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