コラム/2023-07-12
インナーチャイルドを癒すとはどういう事なのか?
<前回からの続き>
前回お書きしました様に、
”インナーチャイルド”とは
「トラウマチックな出来事によって、
その時に強く感じた感情・感覚・記憶・信念・思考といったものが、
無意識下に抑圧され、その時の感情や信念等を保ったまま
意識から遊離したまま存在し続けてしまっている一つの人格
(サブパーソナリティー)である」
と私は考えます。
そして、
この”サブパーソナリティー”は多くの場合、
単一の「傷ついたチャイルド」だけではなく、
様々な信念や個性・役割を持った複数のチャイルド(チルドレン)が存在する
と私は考えています。
それ故、
インナーチャイルドと言うよりも
「インナーチルドレン(内なる子供達)」と呼んだ方が適切だと思います。
これらのチルドレンは全て、
「生き延びる事ができない」「愛されず孤独になる」といった、
幼い頃等に強い危機感を感じた場面に誕生し、
自分を守る為、つまり「生き延びる」「愛される」といったポジティブな働き
をしてくれたと考えられます。
ところが、
時間と切り離された無意識下に置かれた為に、
似た様な”危機”を感じた瞬間に意識を支配し、
危機を乗り越えようとしてくれるのだと思います。
もしそうであるなら、
「傷ついたチャイルド」だけを癒すのではなく、
一見、”邪魔者だ”と感じる「キレるチャイルド」
や
「自信の無いチャイルド」
「強迫チャイルド」
「うつのチャイルド」
「自傷行為のチャイルド」
「過食や依存症のチャイルド」
等にも同じ様に手を差し伸べてあげる必要があると思います。
ですから、
1つのチャイルドだけの相手をしていると
他のチャイルドは不満を感じたり、
所謂”抵抗”を起こす事も出て来るでしょう。
それでは、
「インナーチルドレン」を癒すにはどうすれば良いのでしょうか?
その私なりのヒントを次回からお書きしてゆきたいと思います。
<次回へ続く>
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