コラム/2023-08-16
パーソナリティ(人格)障害とは?
「僕の彼女は優しい時は凄く優しいのに見捨てられ不安が異常に強く、
ちょっとLINEの返信が遅れると罵詈雑言を浴びせて来る・・・。
この前なんかは”死ぬ!”と言って薬物のオーバードーズをして、
救急車を呼んだ。もう3回目だ・・・。
リストカットの跡もあるし、きっとボーダー(境界性パーソナリティ障害)
に違いない」
「うちの旦那は私や息子に事あるごとにダメ出しする。
会社の同僚や後輩にも偉そうに電話してたし、
家に帰って来てからも”周りは無能な奴らばかりだけど、
いかに俺は優秀か”という話を聞かされる・・・。
食事に入ったお店の店員にも暴言を吐くので、こっちが恥ずかしくなる。
旦那のモラハラでもう限界だ・・・。
調べたら、自己愛(性パーソナリティ障害)にぴったり当てはまる」
皆さんも、
一度ならず「パーソナリティ障害」という言葉を耳にされた事が
あると思いますし、実際に身近な人がそれに当てはまるのでは?
とお感じになっておられる方もいらっしゃるでしょう。
「パーソナリティ障害」とは、
本人に重大な苦痛をもたらすか、日常生活に支障をきたしている
思考、知覚、反応、対人関係のパターンが長期的かつ全般的にみられる人
に対して診断される疾病で、
約10%の人は何らかのパーソナリティ障害を有していると言われています。
そして、
その原因は「遺伝要因」と「環境要因」の相互作用と考えられています。
次回からは
米国精神医学会による診断マニュアル(DSM-5)に基づいて分類された
10種類のパーソナリティ障害について、
私なりに考える原因と寛解に向けてのヒントをお書きしてゆきたい
と思います。
<次回へ続く>
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