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コラム/2023-10-09

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回避性パーソナリティ障害を寛解に導くヒント

<前回からの続き>

 
 
今回は前回お書きした「回避性パーソナリティ障害の原因」を基に
その寛解に向けてのヒントをお書きします。




<回避性パーソナリティ障害を寛解に導くヒント>

①快刺激の増強


回避性パーソナリティ障害の人は、他人からの批判、否認、嘲笑等の
不快刺激に対して過敏になっています。

だとすれば、
逆に他人からの好意・承認・受容等の快刺激に対しても本来は敏感である
と考えます。

そこで、

他人から
「好意を持たれた」

「認められた」

「受け入れられた」

等に対して敏感なアンテナを張り巡らせて、
それらをほんの少しでも感じた時には
”その相手”と”時間”と”内容”をその場ですかさずスマホ等にメモしましょう。

そして毎晩そのメモを読み返すのが役に立つと思われます。




②意識の対象を変える


回避性パーソナリティ障害の人は、
「自分がどう見られているのか?」「自分がどう思われているのか?」
等といった「他者による自己評価」に意識が集中し続けています

これはまるで就職の為に面接を受けている人の様で、
自分が評価される側に廻ってしまっている訳です。

だから、
面接を受けている側は不安・緊張に晒される訳です。

一方、面接官はどうでしょうか?

面接官「自分による他者の評価」
つまり相手を評価する側に廻っていますので、不安・緊張に晒されない訳です。

ですから、
自分が面接官になったつもりで、意識を”相手を評価する”方向へ向ける事
が役に立つでしょう。


例:「Aさんは、私に対して常に批判的な表情や声のトーンで接してくる。
  スマホのメモを見返しても、
  彼女からの好意や承認・受容を感じられた事は無い。

  それに引き換えBさんは、表情や声、言葉がいつも受容的で、
  メモを見返すと、実際に「好意・承認・受容」が一番高得点だ。

  しかも、彼女から冷たい態度や批判・冷笑を受けた記憶は無い。
  そして、Cさんは・・・・」等々。




③回避という防衛パターンを徐々に変えてゆく


(1)「②」で自分の評価が高い相手をしっかり見極めて(上の例ではAさん)
  その人との距離を徐々に近づけてゆく


ここで注意しないといけない事は、
「自分が傷つけられない様に」とか「自分が気持ちよく居られる様に」等と、
ややもすれば自分側に意識が向きがちになる事です。

そうではなく、
「相手を傷つけない様に」とか「相手が気持ちよく居られる様に」等と、
相手側に意識を向ける事が大切だと思います。

その為には、
どんな話題をどんな表情や態度で伝えれば、
相手を気持ちよく居させる事ができるのか?
といった作戦を考える必要があるでしょう。

そして、
その作戦を実行するに当たっては、相手の好きな事や気持ち良い事を
”観察”によってできる限り把握しておくことが役に立つと思います。

例えば、
「Aさんは天気の変動に敏感みたいで、低気圧が近づいて来て天気が崩れると
頭痛や肩こりが酷くなると誰かに行ってた。逆に晴れた日は
表情が生き生きとしてる。」

次に、
いきなり距離を近づけるのは怖いでしょうから、
まずは挨拶した後に(相手を気持ちよくさせる)ひと言を付け加える事
から始めるのが良いと思います。

「Aさん、お早うございます・・・・・今日はすっきりと晴れていて
  気持ちがいいですよね!」等々。

(2)逃走(回避)だけではなく闘争(自分の意見や感情の表明)も採り入れてゆく

まず、
上の「(1)」によって、学校や職場等の自分が居る場の中で
独りでいいので味方(少なくとも敵ではない人)を作る事ができれば、

徐々に批判、否認、嘲笑に対して「不満げな表情を作る」
「不愉快感を示す為に目線を外し席を立つ」「無視する」「やめて下さい」
とか「嫌です」「困ります」「それは誤解です。私は・・・」等と
自分の意見や感情を表明してゆく事を意識してみましょう。

もしここでそれを行う事が怖ければ、”味方”になってくれた人に
相談してそれをやってもよいか?の許可を得るのもいいかも知れません。


例(本人)「Aさん、さっきの会議で課長に
     ”君は何故あの書類を仕上げてないんだ?!”
     と怒られたけど、営業のC主任から”あれは後でいいから、
     こっちを先にして”と頼まれてたの・・・
     その事を課長に言ってもいいのかな?」

(Aさん)「え~?、それじゃあ、あなたの責任じゃないよ!
     ちゃんと課長に説明しなきゃ!」

(本人)「でも・・・”言い訳するな!”ってまた叱られたらどうしよう?」

(Aさん)「課長がそんな事言ったら、私も課長に言ってあげるから」
等々。




※お独りでは難しい場合はお気軽にご相談下さい


   
<次回へ続く>



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