コラム/2023-11-06
仕事が続かない人へ③性格傾向(1)完璧主義
<前回からの続き>
今回からは、
「性格傾向」(完璧主義,恥の意識,白黒思考,過度の優劣への拘り,
助けを求められない,他人への無関心さ等)
によって仕事が続かないケースを取り上げたいと思います。
まず今回は
「完璧主義」が過ぎて仕事が続かないケースから。
<完璧主義によって仕事が続けられなくなる例>
「事務職のA子さんは、何でも完璧にしないと気が済まないタイプで、
そこまで気を遣わなくても良い社内文章までミスが無い様に
二重三重にチェックをする。
その為、毎日残業の連続で、
間に合わない時は仕事を持ち帰って家でもその続きをしている。
それが故に心身共に疲れ果てている所へ課長からミスを指摘され、
うつ状態に陥り、会社へ行けなくなってしまった・・・」
<仕事が続かない原因③性格傾向(1)完璧主義>
(1)刺激(快・不快)への感受性が過度に強い(感覚過敏)
こういったタイプの人は、
恐らく刺激(快・不快)への過敏さを持っている
と想像されます。
(多くの場合は遺伝的なもので、
時に成育環境等の後天的な要因も考えられます)
(2)快・不快刺激への敏感さが
「完璧にできる事」(快)/「自分のミス」(不快)に固定された
例えば、
教育熱心な親(や教師)からテストで100点取った時だけほめられたり、
怒られなかった(快刺激や不快刺激の回避体験)が、
100点ではない時に怒られたり、がっかりされた(強い不快刺激)。
そうした体験は過敏さを持った子供にとっては、
恐怖を伴うトラウマ体験となり、
不快刺激を避ける為の(時に快刺激を得る為の)防衛反応として、
「二度とミスしない様に!」といった完璧主義的な信念・認知を形作った
と想像されます。
そうして、
不快刺激を回避し続ける為に、よりミスをする事、失敗する事への恐怖
が増大してゆき(不安・恐怖等は避ければ避ける程、強くなります)、
そのパターンから抜け出せなくなっていった。
もしそうだとすれば、
「完璧主義」によって仕事が続かない方
はどうすれば良いのでしょうか?
私なりに考える解決策のヒントを次回お書きしたいと思います。
<次回へ続く>
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