コラム/2023-11-29
仕事が続かない人へ③性格傾向(6)協調性の無さ
<前回からの続き>
今回と次回は
「協調性の無さ」から仕事が続かない方
に向けてお書きしたいと思います。
<協調性の無さから仕事が続けられなくなる例>
「IT関連の会社に勤めるT男さんは、いつもマイペース。
チームでプロジェクトに取り組んでいるのに、
自分の担当部分の今日の予定が終わればさっさと帰るし、
会議の席でも発言しない。
それどころか、昼食はいつも独りで食べていて、
雑談にも参加せず、会社の飲み会もいつも断っている。
そんな彼の事をチームのメンバーが
上司に”あの人とは一緒に仕事したくありません”
とT男さんの協調性の無さを訴えた。
上司が”チームの輪を大切にしなさい”と注意しても、
T男さんは一向に変わらず、チームのムードは悪くなっていった。
そんな或る日、評価面談が行われ、
T男さんは上司から減給をほのめかされた。
”あ~、僕は自分の仕事をきっちりやっているのに、
いつも周りから評価されない。この会社も辞めるしかないな”
と、何度目かの転職を考え始めた。」
<仕事が続かない原因③性格傾向(6)協調性の無さ>
(1)オキシトシン受容体等の不具合(先天的)
先天的にオキシトシン(愛情・愛着・絆の形成に関与している
と考えられる脳内物質)受容体等の不具合によって、
「他人と関わりたい」という欲求が希薄な人もいらっしゃいます。
(2)感覚過敏から来る圧倒⇒回避(先天的+後天的)
先天的に感覚過敏を有している人の場合、
入ってくる刺激や情報に圧倒されてそれを処理する事で
一杯一杯になる事があると思います。
そんな時に
「どう反応するかわからない」他人にその敏感さを向けてしまうと、
ますます”刺激”に圧倒されてしまい、収拾不能になってしまうでしょう。
ですから、
それを避ける為の回避行動を採って、他人に関心を向けない事で、
自らの精神の安定を図っている場合もあるのでは?と想像されます。
(感覚過敏から来る、ある種の感覚鈍麻)
(3)感覚過敏+トラウマ⇒回避(先天的+後天的)
先天的に感覚過敏を有している人が、
幼少期に他人との関係性(特に親兄弟や友人等近しい関係)の中で
「傷つけられた」、「否定された」、「拒絶された」、
「味方になってくれなかった」「理解してくれなかった」
等と感じる出来事があった場合は、
敏感さ故にトラウマとなる事が多いと思います。
そして、
「もう二度とそんな辛い目に遭わない様に」
と他人との交流を回避し続ける場合もあると思われます。
もしそうだとすれば、
「協調性の無さ」によって仕事が続かない方
はどうすれば良いのでしょうか?
私なりに考える解決策のヒントを次回お書きしたいと思います。
<次回へ続く>
コメント