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コラム/2023-12-11

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学校へ行けない人へ②対人過敏~(タイプについて)

<前回からの続き>

今回からは

前回お書きした様な所謂”対人過敏”を持っている為に
学校へ行けなくなっているお子さんやその親御さんに向けて
タイプ別に「解決へのヒント」をお書きしてゆきたいと思います。


まず初めに、(前回でも触れましたが)
対人関係で深刻な悩み苦しみを抱え続ける人の多くが、
共通点として持っている傾向としては、

①快/不快刺激に対する過敏さを有している

②人との交流を強く望む(「オキシトシン優位型」である)

※刺激に対して敏感な人は不安定になり易い、
 そして安定させる方向性として
 「GABA/セロトニン優位型」」「ドーパミン優位型」「オキシトシン優位型」
 がある、というのが私の仮説です

という事が挙げられると考えられます。


「①」については、
誰しも例えば「自分の思い通りにならない時」はむしゃくしゃする(不快)
でしょうし、

逆に、
「自分の思い通りになった時」は、気持ちが良い(快)と感じるでしょう。


そして特に快/不快刺激に対する過敏さを持っている人にとっては、
「自分の思い通りにならない時」には、強烈な不快を感じ、
「どんな事をしてでも自分の思い通りにしよう!」とするでしょう。


次に
「②」については、
オキシトシン優位型の人は他人との交流による快/不快へ
持ち前の敏感さを集中するでしょう。

ですから、
「他人から嫌われる事」や「孤独になる事」は最大の不快刺激
として受け取ってしまうのだと思います。

※「GABA/セロトニン優位型」の人は人との交流よりも、
 不快刺激のシャットダウンを望むでしょう。
 また「ドーパミン型」の人は快刺激を次々と求めてゆきますので、
 ある人との交流が絶たれても、次に快刺激をもたらす相手を探しますので、
 引きずりにくいと思います


この私の考えを踏まえて、
前回の3人のお子さんの例を考えますと、

「A子さん」の”自分の思い通り”は、
 「私が好きな人は私を好きでいて!」というものです。
 これを仮に「Aタイプ」とします。

「B男君」の”自分の思い通り”は、
 「みんな(誰一人として)僕を嫌わないで!」というものです。
 これを仮に「Bタイプ」とします。

 このタイプの人は往々にして、「みんなから好かれる”快刺激”」
 よりも「誰からも嫌われたくない・拒絶されたくない」といった
 ”不快刺激の回避”に敏感さが集中している筈です。

 それはつまり、
「相手の不快反応が自分に向けられる事が、
 自分にとっての最大の不快刺激となる」という事だと言えるでしょう。

 そうだとすれば、このタイプの人の”自分の思い通り”は
 「誰一人として自分に不快な反応を向けさせたくない」
 とも言えると思います。
 
 ※社交/社会不安等の所謂対人恐怖もこのタイプの人に多いと思います

「C子さん」の”自分の思い通り”は、
 「私を誰よりも好きになって!」というものです。
 これを仮に「Cタイプ」とします。

 このタイプの人は、恐らく「勝ち負け/上か下か/優劣/特別視」
 に対する過敏さも持っている為に、
 一番でなきゃいや(不快)という方向にも
 不快を避けて快を得ようとする”自分の思い通り”が
 存在すると考えられます。

 


次回からは、
上記のタイプ別に解決へのヒントをお書きしてゆきたいと思います。

<次回へ続く>



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