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コラム/2023-12-13

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学校へ行く為のヒント②対人過敏(1)Aタイプ

<前回からの続き>

今回からは

所謂”対人過敏”を持っている為に学校へ行けなくなっている
お子さんやその親御さんに向けて、

前回仮定したタイプ別に
「解決へのヒント」をお書きしてゆきたいと思います。




<学校へ行く為のヒント②対人過敏(1)Aタイプ>

前々回お書きしたA子さんの例の様に、

「私が好きな人は私を好きでいて!」という事に”強い欲求”を持っている人は

常に「相手が私の事を好いていてくれているか?」
に持ち前の敏感さが集中しているでしょう。


そして、
少しでも「好いてくれていないのでは?」という徴候を感じた時には
不快刺激がMAXになって、学校に行けなくなる事もあると思います。


そんなタイプの人はどうすれば良いのでしょうか?

以下にそのヒントをお書きしたいと思います。




①自分と傷ついた”部分”を分ける(俯瞰する)


「私=傷ついた」となっちゃうと、自分では心の傷に対処不可能になり、
「誰か助けて!」となるでしょう。

ところが、親や誰かに話した所で、
「気にし過ぎよ!」とか「世の中そんなにうまく行かないものよ」
等と言われると

「誰もわかってくれない」絶望感に陥るか、
「そんな事気にする私がおかしいのか?」
等と自己否定してしまうでしょう。

或いは、
「どうせ誰もわかってくれない」と、
誰にも気持ちを出せずに独りで抱え込んで悩み苦しみ続けるでしょう。


ですから、
「私が好きなあの子が私を好いてくれてない!」と感じているのは、
自分の中の可愛い駄々っ子だと思ってみませんか?


そして、
その子に「理想主義ちゃん」とか「愛されたいちゃん」
等とピッタリくる名前をつけてあげましょう。




②傷ついた部分を癒してあげる

傷つき泣き叫んだり、落ち込んでる”その子”が胸の中に居るとイメージし、
”自分”が理想のママになったとして、癒してあげましょう。


例えば

「あの子の事好きだったよね。そして、あの子もあんたの事を
 好いてくれてたよね。なのに嫌われたと思って辛かったよね。
 苦しかったよね。

 私はあなたがどんな子でもず~っと大好きだよ。
 あなたが少しでも楽になる為に何でもしてあげたい。
 どうして欲しい?」


(ギュッ、としてナデナデして!)


(”その子”が落ち着くまで、何度もそれをしてあげる)

等々。




③今、自分に向けられている愛情を感じる

(「嫌われた」と感じているその子程は大好きでなくても)
自分が好きだと感じている人や動物や物の中で、
「私に愛情を向けてくれている」と感じている人(や動物・物)
できるだけ沢山思い浮かべましょう。


例えば、

「ママの事はちょっとは好きだけど、いつも心配してくれたり、
 私の事をわかってくれない時もあるけど、愛情は感じる。

 それと、お祖母ちゃんは大好きで、月1回逢いに行った時には
 メッチャ愛情を感じる。

 クラスのしおりちゃんもいっつも親切にしてくれる。

 飼っている猫のミーも、毎晩布団に潜りこんできてくれる。

 通学路の途中の家のワンちゃんも、私が通ったら、
 いっつも挨拶しに寄ってきてくれる。

 それにそれに、幼稚園の頃から一緒に居るクマのぬいぐるみの
 ぷーさんも、私の事をいつも慰めてくれている・・・」

等々。




④敏感さを他者(人・物・動物)からの愛情に向け続ける

上の「③」で、
自分に愛情を向けてくれていると感じられる他者(人・物・動物)
の存在に気が付けば、

今迄その人(や動物、物)から受けた愛情を過去から遡って
一つ一つ思い出してみましょう。

そして、
今後もその人(動物・物)からの愛情に敏感さのベクトルを向けて、
それを感じる度に、上の「①」で名付けた自分の中の可愛い駄々っ子に
伝えてあげましょう。



「ほら、ママがまたあなたの好きなクリームシチューを作ってくれたよ!
 ぷーさんやミーは昨夜もまた一緒に寝てくれたよ。

 お祖母ちゃんが心配して、お手紙とプレゼントを贈ってくれたよ!

 それにそれに・・・・

 だからあなたは好きな人みんなに愛されているよ。」

等々。



 
次回は、
対人過敏から来る苦しみで学校へ行けなくなった人の中で
例に挙げた「B男君」のタイプの人に向けて、
解決へのヒントをお書きしたいと思います。

<次回へ続く>



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