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コラム/2023-12-20

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学校へ行けない人へ③心的(快/不快感情の)過敏~3つのタイプ

<前回からの続き>

生まれつき、或いは育った環境的な要因で、
”感覚過敏”を持ったお子さんは、

感情的な快(安心・落ち着く・心地良い・楽しい・嬉しい・ワクワク等)

不快(自分にとっての快が得られない等)に対して、
特に敏感である人も居らっしゃると思います。


こういった感情的な快/不快に極めて敏感なお子さんにとっては、

普通の(そこまで過敏ではない)人にとっては、

「あ~嫌だな・・・けど、我慢するしか仕方ないなあ」
と感じられる不快刺激(⇒不快感情)でも、
耐えられないレベルになってしまう事も多々あると思います。


そして、
この様な”心的過敏”とも言うべき傾向をお持ちのお子さんが、
不快感情を回避する方向性としては、

私が思うに大きく分けて3つの型(タイプ)があると考えております。
(以前から何度もお書きしておりますが)


それは、


①「S型」


 感情的な快/不快に極めて敏感なお子さんが、不快感情を回避する
 戦略として、主にGABAやセロトニン等の抑制性の神経伝達物質
 を利用し、不快刺激のシャットダウンの方向へ向かう

 例:誰とも会わずに部屋に引きこもる、等。




②「D型」


 感情的な快/不快に極めて敏感なお子さんが、不快感情を回避する
 戦略として、主にドーパミンや(ノル)アドレナリン等の
 興奮性の神経伝達物質を利用し、

 不快刺激(⇒不快感情)を快刺激や(⇒快感情)やより強い刺激に置き換える

 例:夜通しゲームをする、リストカットする、キレる、等。

 細かく分けると、
  ジェットコースター等は「恐怖」(ノルアドレナリン)
   ⇒「楽しい!」(ドーパミン)の流れでしょうが、

  お化け屋敷は、「不安」⇒「恐怖」(ノルアドレナリン)
   ⇒「友達と一緒に怖がる」(オキシトシン)
   ⇒「外に出てホッとする」(GABA、セロトニン)
   という複雑な場合もありますが、

   要するに、日常生活で感じている不快刺激(⇒不快感情)を、
   より強い刺激を持ってきて脳を過覚醒状態に持ってゆく事で回避し、
   感情の安定を図るという事だと思います。

   こういったタイプの人は刺激が無い事がストレスになり易く、
   強い刺激を得る為に、キレたり喧嘩を吹っかけてくる事もあるのでは?
   と思います




③「О型」


 感情的な快/不快に極めて敏感なお子さんが、不快感情を回避する戦略
 として、主にオキシトシン(愛着や絆を司る神経伝達物質)を利用し、
 他人との交流で不快刺激(⇒不快感情)を回避し、感情の安定を図る

 例:母親等にべったり甘える、等。




そして私の推論ですが、

この「S型」「D型」「О型」の3つは、
どれか一つだけ持っている訳ではなく
(例えば「S型」=60%、「D型」=30%、「О型」=10%、等)、

お子さんによって生まれつき「一番感情が安定する比率/割合が決まっている」
のだと考えています。




次回からは、

”心的過敏”とも言うべき、感情的な快/不快への過敏さを持っている為に
学校へ行けなくなっているお子さんと親御さんに向けて、

このタイプ別に例と解決へのヒントをお書きしてゆきたいと思います。

<次回へ続く>



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