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コラム/2024-01-15

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学校へ行けない人へ④不安過敏(2)実存的不安解消のヒント

<前回からの続き>

今回は、

”不安過敏”とも言うべき「不安」に対する過敏さを持っている為に
学校へ行けなくなっているお子さんの中で、

前回のJ男君の例の様な”実存/哲学的不安”によるものと思しきお子さん
やその親御さんに向けて、解決へのヒントをお書きしたいと思います。




<学校へ行けなくなったお子さんの解決へのヒント
 ④不安過敏(2)実存的不安>

①確定している事に敏感さのベクトルを向ける

前述のJ男君の様な「実存的不安」が強いタイプの人は

「自分がいつ死ぬかわからない」

「選択した結果がどうなるかわからない」

「相手とどういう関係になってゆくかわからない」

「どんな目的で人生を生きたら正解か?がわからない」

等の不確定要素に敏感さのベクトルを向けるが故に、
答えが出せずに、悩み続けると考えられます。


だとすれば、
確定している要素にベクトルを向ける事が役に立つのではないでしょうか?


例えば、

「自分はいつかは死ぬ。でもそれまでは生き続けなきゃならない」

「生きている間は誰かと関わり続けなくてはならない」

等は不可避の確定的な要素だと思います。




②抽象的な曖昧さを排除し、より具体化してゆく


上の「①」では、

「じゃあ、いつ死ぬのだろう?・・・そんな事わからない」

「誰と関わればいいのだろう?」

等と、まだ悩みの種は尽きなさそうです。


そこで、

「20歳までしか生きられないとすれば?」

「関わる人を誰か一人だけ選ぶとすれば?」

等と、
仮にでも限定的に決めれば、より具体化する事ができるでしょう。




③自分の意志や欲求を取り戻す


抽象的な悩みにベクトルが向いていると、
自分の欲求や意志が入り込む隙間が無くなり、無力感を感じるでしょう。


ところが、具体化できれば、

「20歳までしか生きられないとすれば、何がしたい?どう生きたい?
 今の悩みを抱えたまま死を迎えたとすれば、何の悔いが残るのか?」

「誰か一人だけと関わるとすれば、まず誰を選ぶ?
 その人とはどういう関係になりたい?」

等と、
自分の意志や欲求を取り戻す事ができるでしょう。




④持ち前の分析力や意味づけを自身の意志や欲求の実現に使う


例えば、

(20歳までしか生きられないとすれば?)

⇒「今の腐敗した政治を変えたい!」

⇒(その為に、今の僕に必要な事は?)

「政治経済の事をもっと勉強したい」

⇒(それができたら?)

⇒「ユーチューブで発信し、同じ思いの人達と繋がりたい」

⇒(それができたら?)

⇒「政治に参加して僕が生きた証を残したい」


(誰か一人だけと関わるとすれば?)

⇒「ギフテッドの弟を残して、逝っちゃうのが心配だ」

⇒(弟の為に何がしたい?)

⇒「弟の親友になって、楽しい思い出を沢山作ってあげたい」

等々。



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