コラム/2024-03-27
恋愛/結婚がうまくいかない⑪話下手の原因(1)
<前回からの続き>
今回は、
「話下手の為に、恋愛/結婚がうまく行かない人」
の中でも、
前回の私の類型の「(1)」である、
「会話したい内容が何も頭に浮かんでこない」というタイプの方
に向けて、
そうなってしまう原因を私の考察を基にお書きしたいと思います。
<(1)会話したい内容が何も頭に浮かんでこない原因>
Aタイプ(無関心型)
そもそも他者への興味/関心が薄く、
他者と関わりたいという欲求が余り無い方もいらっしゃるでしょう。
そうなると、
「相手を知りたい」とか「自分の事をわかって欲しい」という欲求は
生じにくくなり、
「自分が話したい事」や「相手に聞きたい事」も
必然的に浮かんで来なくなると思います。
この原因として考えられるのは、
◎「愛着の形成不全」
幼い頃の親等との間の愛着形成がうまく行かず、
”社会的関わりシステム”が構築されなかった。
◎「先天的な原因」
愛情や絆のホルモンと言われるオキシトシンの受容体の数が
先天的に少なかったり、その働きが弱かったり、
或いは共感や他者理解に必要なミラーニューロンの働きが
生まれつき弱かったり、等の原因が考えられます。
Bタイプ(感覚/感情鈍麻型)
「この人の事が気になる」とか「私に好意を持って欲しい」等の
自分の感情や感覚を感じられないと、
当然「話したい事」や「聞きたい事」は浮かんでこないでしょう。
この原因として私が考えるのは、
先天的なものではなく、
後天的に身に着けた無意識(辺縁系等)の防衛反応ではないか?
という事です。
何故なら、
自分の感情や感覚が鈍麻(麻痺)したまま生まれて来るとすれば
生物学的には生き残る事が難しくなるでしょうから、
先天的にそうした状態で生まれてくる事の確率は、非常に少ないと考えます。
だとすれば、
(後天的に)どうしてそうなったのか?
例えば、
生まれつき感覚過敏を有して生まれて来た子が、
それを抑圧せざるを得ない環境で育ったり、
その特性の為にトラウマチックな経験をしたり、
或いは本人自身の無意識(辺縁系等)が
感覚過敏の過覚醒を制御する必要を感じ、
一気に低覚醒状態に持ってゆき、感覚/感情をシャットダウンしている、
とも考えられるでしょう。
つまり、
不適応的(危険)な感覚過敏を環境に適応できる(安全)様に、
無意識(辺縁系等)が感情/感覚鈍麻といった防衛戦略を採っているのでは?
と考えます。
※類型(タイプ)別の解決のヒントは後述致します
次回は
「(2)会話したい内容が沢山浮かんできてまとまらない」
といった類型について
(私が考える)そうなってしまっている原因をお書きしたいと思います。
<次回へ続く>
コメント