コラム/2024-09-03
人生で大切な8つの事⑤自分の性格傾向の修正
<前回からの続き>
今回は、私が思う
「人生で大切な事」の5つ目についてお書きします。
前回、前々回にお書きした様に、
特に(多くの場合は生まれつき)刺激に対する敏感さが強い人にとっては、
”不快刺激”からもたらされる不快な感覚⇒感情は耐え難いほど強く感じる
筈です。
(下記の「A」~「C」)
そしてもし耐え難い程の不快刺激を感じると、
不快な感覚や感情を避ける為の下記の「D」~「F」の様な
「防衛的な思考」⇒「防衛的な感情」⇒「防衛的な行動」
といった防衛反応が起動するでしょう。
A.不快刺激
「自分の思い通りにならない」「自分がミスや失敗をする」
「相手に負ける」等々。
↓
B.不快感覚
「モヤモヤする」「胸がバクバクする」「身体が固くなる」
「頭が真っ白になる」「お腹が重たくなる」「顔が火照ってくる」
等々。
↓
C.不快感情
「とにかく”嫌!”」「とにかく不快」等々。
↓
D.(不快を避ける為の)防衛的な思考
「思い通りに行かないのはこいつのせいだ!」
「ミスをする自分は許せない!完璧にしなきゃ」
「この娘は私に喧嘩売ってるの?!やっつけないと」等々。
↓
E.(不快を避ける為の)防衛的な感情
「怒り」、「自責」、「恥」、「恐怖」、等々。
↓
F.(不快を避ける為の)防衛的な行動
「闘争(モラハラ、マウントを取る等)」「回避(完璧主義等の回避行動)」
「凍り付き(抑うつ、引きこもり、相手への服従等)」
ここで、
「A」~「C」は生まれ持った敏感さから来ているとすれば、
変える事は非常に難しいと思いますが、
「D」~「F」の防衛反応に関しては、
後天的に身に着けていったパターン、つまり(後天的な)性格傾向ですので、
その部分を変えてゆく事は可能です。
<⑤自分の性格傾向の修正>
(1)認知の傾向の修正
例えば、
「ミスをする自分は許せない!だから完璧にしなきゃいけない!」
という認知(思考)の傾向を持っている人は、
紙を用意し、その左半分に”その思考を裏付ける証拠”を箇条書きで書き出し、
右半分には”そうではない証拠”を書き出し、
両方を見比べて、「黒」+「白」=「グレー」の思考へ持ってゆく事も有効
でしょう。
(2)感情の処理の修正
例えば、自分の愛する人(例えば我が子や恋人)が
「ミスをする自分は許せない!だから完璧にしなきゃいけない!」
と思い込んで、自分を追い詰めて生き辛そうにしていると感じるのであれば、
「どうしてあげたら、その人の苦しみを和らげる事ができるのか?」
を考えて、その人の感情に寄り添ってあげる事も役に立つでしょう。
例:
自分を苦しくさせている、その思考や感情が体のどの辺りにあるのか?
を感じてみましょう。
例えば、胸の奥の方にあると感じたのなら、そこをさすってあげながら、
「ミスをして怒られて、しかも周りに迷惑を掛けたと思って、嫌だったよね。
情けなかったよね。でも、私はあなたが今迄どれだけ頑張って来たか?
そして、どれだけ人の役に立って来たか?を知ってるよ!・・・
例えば、あの時には・・・またあの人にも・・・。
だからもうそれ以上頑張らなくても、そのままのあなたが大好きだよ。」
等とその部分が落ち着くまで、何度も繰り返し伝えてあげる、等々。
※上の(1),(2)によって、「F」の(不快を避ける為の)防衛的な行動を
止める事ができると思いますが、それでも難しい場合はご相談下さい
<次回へ続く>
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