コラム/2024-09-10
人生で大切な8つの事⑦心の安全基地を持つ(1)
<前回からの続き>
今回は、私が思う
「人生で大切な事」の7つ目についてお書きします。
<⑦心の安全基地を持つ(1)>
個人が学びや遊び、仕事、他者との交流等を通じて成長/発達し、
人生をより良いもの(幸せ)にする為には、
「安心感」や「安全であるという感覚・認識」が不可欠です。
古くは、
ボウルビィ博士等による「愛着理論」でも、
乳幼児が母親等の養育者との近接によって、”不快”を解消してもらう、
つまり、養育者と子供の相互的な感情調整が行われた場合、
子にとって養育者を”安全基地”とみなす事ができる。(安定型の愛着)
そしてそれが行われて初めて、
学びや遊び、他者との交流等の探索行動が可能になる、
との考察がなされています。
最近で言うと、
ポージェス博士の「ポリヴェーガル理論」においても、
社会的交流や感情の制御、健康や成長、回復・治癒を促進する
(有髄の)迷走神経の回路も
「安全である」と感じている時のみ発動する、とされています。
ですから、
人はいくつになっても「心の安全基地」や
「安心感をもたらしてくれる人・物」等が不可欠だと言えるでしょう。
例えば、
・”いざ”とうい時、相談に乗ってくれる頼りになる親
・一番気持ちをわかってくれる親友
・愚痴を聴いてくれたり、落ち込んだ時に慰め励ましてくれる彼氏や夫
等々。
ところが、
不幸にも幼い頃に安定型の愛着が形成されずに
「安全基地」を得る事ができず、
しかも今現在も安心を与えてくれる人が居ない場合は
どうすれば良いのでしょうか?
次回はそういった方に向けてこの続きをお書きしたいと思います。
<次回へ続く>
コメント